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[プレビュー]古豪デンマークが“三つ巴の争い”終戦へ…背水の陣・豪州はアジア最上位の意地を!

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この試合のカギを握るMFクリスティアン・エリクセン

[6.21 W杯C組第2節 デンマーク(日本時間21:00)オーストラリア サマーラ]

 優勝候補フランスが初戦を制したことで、決勝トーナメント進出の残り1枠を3チームが争うという構図が色濃くなった。その1枠をかけた戦いに一歩抜け出したのがデンマーク代表だ。

 南米ペルーと初戦を戦ったデンマークは、苦しみながらもMFクリスティアン・エリクセンのアシストからFWユスフ・ポウルセンが決勝点を決め、ヨーロッパの古豪が初戦を白星で飾った。中でも光ったのは“堅守”だ。相手のPK失敗があったものの、偉大な父を持つGKカスパー・シュマイケルを中心とした守備陣が完璧にシャットアウト。堅い守備を軸に、中盤でエリクセンが攻撃を組み立て、勝利につなげた。

 最後にフランス戦を残すデンマークにとって、この試合で勝ち点3を稼いでおきたいところ。ポイントは、フィジカルが強い相手に的を絞らせないこと。そのためには、エリクセンの活躍が欠かせないだろう。両足を自在に使いこなして精度の高いパスを出す技術は世界屈指。味方を生かすプレーだけでなく、自らもタイミング良くスペースを突いてシュートに持ち込むなど万能さも魅力だ。デンマークは彼を中心にゴールを量産し、グループリーグ突破を確実なものにしたい。

 対するオーストラリア代表は、“グループ最弱”のレッテルを貼られながらも大本命フランスに善戦。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によるPK献上、ゴールライン・テクノロジーによりオウンゴールが認められるなど、2つの先進技術に泣き、1-2で敗れたが、フランスを慌てさせたのは間違いないだろう。

 こちらも試合を通して堅守ぶりが光った。DFマーク・ミリガンとDFトレント・セインズバリーのCBコンビが集中した守りでフランスを自由にさせず、後半には積極的に相手ゴールに迫るシーンも作り、勝ち点奪取も十分に可能だった。今年1月に就任し、2010年W杯で母国オランダを準優勝に導いた名将ベルト・ファン・マルバイク監督がどういった采配をみせるかにも注目。負ければグループリーグ敗退の可能性もあるが、FIFAランキングでアジア最上位の意地をみせたいところだ。

■C組順位表(第1節終了時)
1.フランス(3)+1
2.デンマーク(3)+1
3.ペルー(0)-1
4.オーストラリア(0)-1

■FIFAランキング
デンマーク:12位
オーストラリア:36位

■対戦成績
デンマークからみて2勝1敗

■テレビ中継
フジテレビ系列

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