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メッシの夏が終わるのか…クロアチアが3得点の大暴れ!! アルゼンチンはGL敗退へ崖っぷち

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豪快なミドルシュートを決めたクロアチア代表MFルカ・モドリッチ

[6.21 ロシアW杯グループリーグD組 アルゼンチン0-3クロアチア ニジニ・ノブゴロド]

 ロシアW杯は21日、大会8日目のグループリーグD組第2節を行い、初戦を引き分けたアルゼンチンと勝てば決勝トーナメント進出が決まるクロアチアが対戦した。守護神のクリアミスで先制されたアルゼンチンは0-3で大敗。グループリーグ突破に向けて崖っぷちの状況となった。

 大会初戦でアイスランドと引き分けたアルゼンチンは先発3人を代え、フォーメーションを4-3-3から3-4-3に変更するという思い切った作戦に出た。FWアンヘル・ディ・マリア(パリSG)、DFマルコス・ロホ(マンチェスター・U)らがベンチに回り、前節でPKを外したFWリオネル・メッシ(バルセロナ)は右ウイングに入った。

 対するクロアチアはMFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)をスタメンに加え、4-3-2-1のクリスマスツリー型システムで臨んだ。1トップのFWマリオ・マンジュキッチ(ユベントス)の後方にはMFルカ・モドリッチ(R・マドリー)、MFイバン・ラキティッチ(バルセロナ)が控え、両サイドハーフには攻撃的な選手を並べた。

 先にチャンスをつくったのは、アルゼンチンの3バック脇をうまく突いたクロアチアだった。前半5分、自陣からのロングボールに左サイドハーフのFWイバン・ペリシッチ(インテル)が抜け出し、PA内でフリーになって強烈な左足シュート。ボールはなんとかGKウィリー・カバジェロ(チェルシー)がはじいた。

 一方のアルゼンチンもメッシを軸に攻撃を組み立てる。前半13分、直前に鋭い裏抜けを見せたメッシが今度は下がってボールを持つと、DFマルコス・アクーニャ(スポルティング・リスボン)のクロスにMFマクシミリアーノ・メサ(インデペンディエンテ)が反応。シュートはDFシメ・ブルサリコ(A・マドリー)がブロックした。

 さらに前半30分、クロアチアの連携ミスからアルゼンチンが決定機を迎える。再三左サイドを突破していたアクーニャの折り返しに対し、GKダニエル・スバシッチ(モナコ)とセンターバック2人がお見合いし、ボールはMFエンソ・ペレス(リーベル・プレート)の元へ。ところが、鋭いシュートはわずかに左へ外れてしまった。

 クロアチアも負けじとチャンスをつくる。前半33分、右サイドを駆け上がったブルサリコが左足でクロスを送ると、大外から飛び込んできたマンジュキッチがダイビングヘッド。だが、うまくミートせずに枠を外れた。同アディショナルタイムには、FWアンテ・レビッチ(フランクフルト)がカウンターに抜け出したが、左足でのシュートは大きくゴールマウスを越えていった。

 スコアレスでハーフタイムを迎えた両チームは交代なし。すると後半8分、ついに均衡が破られた。クロアチアはマンジュキッチにロングボールを当て、難なく処理したDFガブリエル・メルカド(セビージャ)がバックパスを送る。ところが、これを守護神カバジェロがキックミス。ボールがプレスをかけていたレビッチの頭上に跳ね上がると、豪快な左足ボレーシュートで叩き込んだ。

 アルゼンチンは後半9分、FWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・C)に代えてFWゴンサロ・イグアイン(ナポリ)、同10分にDFエドゥアルド・サルビオ(ベンフィカ)に代えてMFクリスティアン・パボン(ボカ・ジュニアーズ)を入れる。一方のクロアチアは同12分、足を痛めたレビッチを下げ、FWアンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)を投入した。

 1点ビハインドのアルゼンチンは、メッシにボールを集めて攻勢を強める。後半19分、左サイドを突破したイグアインのクロスにメサが合わせるもスバシッチがストップ。メッシがこぼれ球を拾ったが、クラブチームでは同僚のラキティッチがスライディングでクリアした。同21分にはクロアチアにチャンス。ブルサリコのクロスにマンジュキッチが合わせるも、わずかに枠を外れた。

 アルゼンチンは後半23分、ペレスに代わってMFパウロ・ディバラが入ってこれがW杯デビュー。その後もクロアチアのカウンターが牙をむくシーンが多く、守備に追われたメッシは攻撃でもサイドに追いやられ、何度もいら立つ様子を見せていた。

 すると後半35分、クロアチアの背番号10が勝負を決定づける。左サイドからのパスを受けたモドリッチが、ゴール前でDFニコラス・オタメンディ(マンチェスター・C)をかわして右足一閃。豪快なミドルシュートをゴール右隅に突き刺し、リードを2点に広げた。

 さらに後半アディショナルタイム、数的優位の攻撃からラキティッチもゴールを決め、ついに3点目。その後もアルゼンチンの攻勢をまったくを許さず、3-0で勝利したクロアチアが20年ぶりのグループリーグ突破を決めた。一方のアルゼンチンはここまで未勝利で勝ち点1。この敗戦で得失点差も『-3』となり、決勝トーナメント進出はたいへん厳しい状況となったが、次節のナイジェリア戦に全てを懸けて臨む。

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