[6.22 W杯E組第2節 セルビア(日本時間23日3:00)スイス カリーニングラード]

　3戦目にブラジルと対戦するセルビア代表にとって、負けが許されない一戦だ。17日の初戦では、DFアレクサンダル・コラロフのFK弾で難敵コスタリカを撃破。互いにシュート10本、ポゼッション率50%、パス成功率83%とほぼ互角の試合を制し、8年ぶりの大舞台で白星スタートを切った。

　第2戦の相手は強豪スイス代表だが、セルビアはW杯欧州予選でウェールズやオーストリアなど強豪を倒し、侮れない実力を備えている。伝統的に高いボール技術を誇り、前線にFWアレクサンダル・ミトロビッチ、中盤にMFセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ、MFアデム・リャイッチら実力者を擁する。DFブラニスラフ・イバノビッチを軸にアンカーのMFネマニャ・マティッチも加わった守りでスイスの攻撃を食い止め、1998年フランス大会以来の決勝トーナメント進出に前進できるか。

　初戦は、サッカー王国・ブラジルに20本ものシュートを許しながらも同点に追いつき、貴重な勝ち点1を獲得したスイス。相手のキーマン、FWネイマールに決定的な仕事をさせず、好セーブを披露したGKヤン・ゾマーを中心に安定した守備が勝ち点に繋がった。

　この試合では、その組織力の高さを攻撃で生かしたいところ。スイスの最大の特徴はサイド攻撃。MFグラニト・ジャカが精度の高いパスを供給し、MFジェルダン・シャキリらウイングやサイドバックがクロスやドリブルでチャンスを作る。サイドバックのDFリカルド・ロドリゲスとDFステファン・リヒトシュタイナーは攻撃能力に優れており、攻撃を活性化させるために彼らの活躍は欠かせない。スイスとしては、是が非でも勝ち点3を奪い取り、グループリーグ突破に望みをつなげたい。

■E組順位表(第1節終了時)
1.セルビア(3)+1
2.ブラジル(1)0
2.スイス(1)0
4.コスタリカ(0)-1

■FIFAランキング
セルビア:34位
スイス:6位

■対戦成績
セルビア(ユーゴスラビア時代含む)からみて6勝5分2敗

■テレビ中継
NHK

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