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消耗した8年前の教訓…決勝T見据える本田「理想は2戦目で決めること」

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2戦目でグループリーグ突破を決めたいMF本田圭佑

 見据えているのはもっと先の戦いだ。日本代表MF本田圭佑(パチューカ)は19日のコロンビア戦(2-1)を振り返り、「(前半3分に)PKを取るまでは良かった。あれ以上の意識で臨んでいくことが大事」と、24日のW杯グループリーグ第2戦・セネガル戦(エカテリンブルク)に向けて立ち上がりの重要性を説いた。

 日本はセネガルに勝ったうえで、H組もう1試合のポーランド対コロンビアの試合でポーランドが引き分け以下(コロンビアが引き分け以上)なら、最終節を待たずに2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出が決まる。

「あと1勝しないといけない気持ちを持たないといけない」と表情を引き締める本田は「セネガルで決める思いも持たないといけない。決められなかったらまた準備をするけど、決めに行くと。それは全員が持つ必要がある」と力説した。

 8年前の教訓もある。10年南アフリカ大会は初戦でカメルーンに勝ったが、2戦目はオランダに惜敗。最終戦でデンマークを3-1で下し、グループリーグ突破を決めたものの、決勝トーナメント1回戦でパラグアイに0-0からのPK戦の末、敗退した。

 グループリーグの3戦目までもつれて決勝トーナメントに進んだ場合、「ダメージがデカすぎる」というのが本田の考えだ。「2戦目で決められなかったら、3戦目の消耗もある。(グループリーグを)突破したとしても、ベスト16の戦いに消耗した状態で挑んだ経験がある」と、8年前の記憶を思い起こす。

「理想論は2戦目で決めること。それが本当の意味で上に行く戦略を立てられる状態」。セネガルに勝って、28日のポーランド戦(ボルゴグラード)を“消化試合”にする。決勝トーナメントに勝ち進んだ先の戦いも見据える本田にとって、セネガル戦も一つの通過点でしかない。

(取材・文 西山紘平)
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