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佐野日大は矢板中央に敗れて栃木準V。MF廣瀬「公式戦の借りは絶対に返したい」

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佐野日大高の中盤で存在感を示したMF廣瀬龍也

[6.21 総体栃木県予選決勝 矢板中央高 3-0 佐野日大高 さくらスタジアム]

 佐野日大高はプリンスリーグ関東首位の矢板中央高相手に食い下がったが、突き放されて0-3で敗れた。

 守備意識高く試合に入り、球際厳しいディフェンスからボールを奪った勢いで一気に前に出ようとする。前半12分にセットプレーで失点したものの、その後はDF大塚健斗(3年)とDF山本龍雅(3年)、DF田中丈流(2年)を中心に良く踏ん張り、MF黒坂澪(2年)のロングスローやMF小松虎太郎(3年)の抜け出しなどから同点を目指した。

 後半開始からは、負傷離脱から復帰してきたFW長谷川航(3年)を投入。10番FW山田大樹(3年)の高さに推進力を加えて反撃する。0-2の後半17分には存在感ある動きを見せていたMF廣瀬龍也主将(3年)の展開から左DF富澤勇太(3年)がラストパス。これに反応したMF溝口寛人(3年)がシュートを放ち、26分にも廣瀬がDFを引きつけて出したパスから前線にポジションを移していた大塚がシュートを打ち込んだ。

 好守からの切り替え速い攻撃がチャンスになりかけるシーンもあった。だが、廣瀬が「ゴール前に運んだ時の動きの質や精度が低いんで、入り方の工夫とかしていきたい」と話したように、ゴール前での精度を欠いた佐野日大は矢板中央ゴールをこじ開けることができない。35分にも追加点を奪われた佐野日大は0-3で敗戦。関東大会予選に続いて準優勝に終わった。

 強敵相手に手応えを掴んだ部分もある。廣瀬は「相手はプリンスリーグ首位ということでだいぶ格上だったんですけれども、球際では絶対に負けないようにやっていた。自分たちの土俵でやれる部分はあった」。だが、現時点で力の差があったことも事実。廣瀬は「あと選手権しかないので、公式戦の借りは絶対に返したいと思います。相手強いんでそれ以上にやらないといけない」と語った。ライバル以上の夏を送り、冬に雪辱する。
 
(取材・文 吉田太郎)
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