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[プレビュー]弱点露呈した前回王者ドイツ…待ち受けるは北欧の“ジャイアント・キラー”

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前回王者ドイツと北欧の強豪スウェーデンが対戦

[6.22 W杯F組第2節 ドイツ(日本時間22日27:00)スウェーデン ソチ]

 前回王者に吹きつけた逆風――。ブラジル大会を制したドイツ代表は、ロシアの地で苦しいスタートを切った。第1戦では大物喰いに燃えるメキシコの繰り出したDFマッツ・フンメルス、MFトニ・クロースへのマンマーク作戦に対応できず。これまで培ってきたオートマティックな布陣設定が無効化され、全世界に弱点を露呈するという形で敗れてしまった。

 第2戦で注目すべきはヨハヒム・レーブ監督がどのようなテコ入れを行ってくるかどうかだ。もともと現体制のドイツは“可変”的フォーメーションを持ち味としてきたチーム。これまでは相手の繰り出す攻守の布陣に応じて自由自在にポジションを遷移させることで、相手が混乱する間にゴールを陥れてきた。前回大会でも、開催国ブラジル相手にわずか30分で5点を奪い、7-1で葬り去った衝撃はいまも記憶に新しい。

 実際、第1戦でもその片鱗は見せていた。4-2-3-1をスタートポジションに採用したが、1点リードされてからは2-4-4、2-5-3と陣形を柔軟に変化。交代選手の投入策で徐々にゴールに近付いていった。だが、大型FWを入れた直後にショートパス中心のプレー判断が目立つなど、準備不足が露呈したのも事実だ。

 失意の敗戦から“中5日”で迎える第2戦、全チーム中最長の就任12年目を迎える名将はどんな策を練ってきたのだろうか。しっかりとした用意さえあれば、それを柔軟に遂行できる土壌は整っている。

 対するのは北欧の強豪スウェーデン代表。FWズラタン・イブラヒモビッチの代表引退により、大きな方針転換を迫られている最中にあるが、大会初戦で韓国を下してグループ首位に立った。強固なブロックによる“堅守速攻”戦術に柔軟性はなさそうだが、欧州予選で同組のオランダ、プレーオフで同居したイタリアを敗退させた『ジャイアント・キリング』には定評がある。胸に金色マークを光らせる防衛王者をここで破ってみせ、2006年以来12年ぶりの決勝トーナメント進出を決めたいところだ。

■FIFAランキング
ドイツ 1位
スウェーデン 24位

■対戦成績
ドイツからみて15勝9分12敗

■テレビ中継
TBS

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