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クロースが奇跡のFK弾!! 前回王者ドイツ、AT薄氷勝利でグループリーグ突破に望みをつなぐ

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同点弾を叩き込んだMFマルコ・ロイス

[6.23 W杯F組第2節 ドイツ2-1スウェーデン ソチ]

 ロシアW杯は大会10日目の23日、グループリーグ第3節を行い、初戦で黒星スタートだった前回王者ドイツが勝ち点3のスウェーデンと対戦した。1-1の状況で退場者が出る苦しい展開となったが、後半アディショナルタイムに直接FKからMFトニ・クロースのシュートが決まって勝ち越し。奇跡的なゴールで勝ち点3を獲得し、グループリーグ突破を懸けて第3節の韓国戦に臨む。

 別会場でメキシコが韓国を下したため、この試合に敗れれば史上初めてグループリーグ敗退が決まるドイツ。メキシコに敗れた第1戦からMFメスト・エジル、MFサミ・ケディラら4人をベンチに下げ、MFマルコ・ロイス、MFセバスティアン・ルディが先発した。DFマッツ・フンメルスも首の負傷で出場を回避した。

 立ち上がりはドイツが完全にボールを支配し、がっちりと守るスウェーデン守備陣にジャブのような攻撃を繰り返す。前半3分、MFユリアン・ドラクスラーとDFヨナス・ヘクターが立て続けにシュート。同9分には、FWヨシュア・キミッヒのパスからロイスが折り返すも、DFビクトル・リンデレフにブロックされた。

 落ち着いてきたスウェーデンも徐々に盛り返す。前半9分、DFアントニオ・リュディガーのミスに乗じたFWオラ・トイボネンがスルーパスを送り、FWマルクス・ベリが一気に抜け出す。DFジェローム・ボアテングが後ろから倒したが、ノーファウル。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もなかった。

 微妙な判定に助けられたドイツだったが、前半25分にアクシデントが襲う。トイボネンとの競り合いで倒れ込んだMFセバスティアン・ルディが顔面を蹴られ、鼻からの出血でプレー続行不可能に。待望のW杯デビュー戦だったが、同31分にMFイルカイ・ギュンドアンとの交代を余儀なくされ、ユニフォームを叩きつけて悔しがる姿が見られた。

 すると直後の前半32分、スウェーデンがスコアを動かしてみせる。クロースのパスを奪ったベリが右に展開し、MFビクトル・クラーソンが鋭いクロスを配給。トイボネンが胸とラップでおさめ、ループシュートで流し込んだ。その後もカウンターを繰り返したスウェーデンは、同アディショナルタイムにもベリのヘディングがノイアーを襲い、前半を1点リードのまま終えた。

 このままでは敗退が決まってしまうドイツはハーフタイム明け、FWマリオ・ゴメスを投入して攻勢をかける。すると後半3分、PA左を駆け上がったFWティモ・ベルナーが中央に折り返すと、ニアサイドでゴメスがワンタッチで軌道を変え、後方から走り込んだロイスが反応。左足膝でのシュートでゴールに流し込み、早々と同点に追いついた。

 その後はドイツが一方的にボールを握る展開が続き、スウェーデンは11人全員が自陣に戻って固いブロックを敷く。だが後半23分、ボアテングのクロスにミュラーが反応したが、惜しくもオフサイド。同27分にはPA左を突破したベルナーがクロスを送るも、DFアンドレアス・グランクビストにスライディングでカバーされた。

 ドイツは後半37分、ボアテングが後方からのタックルで2枚目のイエローカードが提示されて退場。1人多くなったスウェーデンは数的優位を生かし、セットプレーでチャンスをつくる。ドイツは同42分、DFヨナス・ヘクターに代えてMFユリアン・ブラントを入れ、終盤の攻勢に期待をかけた。

 だが、同43分のゴメスのヘッドはGKロビン・オルセンがビッグセーブ。アディショナルタイム1分に放ったギュンドガンのシュートもポストを叩いた。それでも奇跡はここから待っていた。アディショナルタイム5分、敵陣左サイドでFKを獲得すると、ショートで出したクロースが自ら右足を一閃。ファーサイドに直接叩き込み、土壇場で勝ち越しに成功した。試合はこのまま終わってドイツに勝ち点3。スウェーデンと勝ち点で並び、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

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