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「勝ち切りたい」最後は愛弟子に託した指揮官…宇佐美がW杯デビュー

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W杯デビューを果たしたMF宇佐美貴史

[6.24 ロシアW杯グループリーグ第2節 日本2-2セネガル エカテリンブルク]

 残り3分からのW杯デビューだった。後半42分、日本代表MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)がMF乾貴士に代わって左サイドに入る。今大会初出場の26歳がついにW杯のピッチを踏んだ。

 後半アディショナルタイムを含めても約7分間のプレーに「時間も短かったし、一瞬で終わった」と振り返った宇佐美だが、指揮官は残り時間わずかなタイミングで引き分け狙いに入るのではなく、あくまで勝ちを目指してアタッカーを投入した。

「最後は宇佐美か、あるいは抑えにいくための選手を投入するかのチョイスもあったが、勝ちに行く選択をした」。西野朗監督は試合後の記者会見で、最後の交代カードを切る際の心境について「勝ち切りたい。追いついて引き離したい。わずかな時間でワンチャンス、(宇佐美)貴史にあると思って、最後、勝ち切りたい思いであいつを出した」と、宇佐美投入を決断した理由を説明した。

 1-2と勝ち越しを許した直後の後半27分にMF本田圭佑、同30分にFW岡崎慎司を投入し、その2人が絡んで同33分の同点ゴールが生まれた。最後はG大阪監督時代の愛弟子である宇佐美を投入し、逆転ゴールを目指したが、あと一歩及ばなかった。

「オフェンシブなメッセージを送り続けたいと思って3人をチョイスした」。3枚の選手交代の意図を語る指揮官は「3人ともオフェンシブな選手であるのは間違いない。あとはタイミングの問題。自分の中ではベストな切り方だった」と振り返った。

(取材・文 西山紘平)

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