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恩師の“変化”を語る宇佐美「冗談を言う機会が増えた」

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セネガル戦でW杯デビューを果たしたMF宇佐美貴史

 W杯デビューから一夜明けた25日、ベースキャンプ地のカザンで練習を終えた日本代表MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)は「今まで感じたことのないようなスピードで時間が過ぎた」と、あらためて24日のセネガル戦(2-2)を振り返った。

 後半42分からMF乾貴士に代わってピッチに入り、後半アディショナルタイムを含めて約7分間プレーした。「確か(残り時間が)2、3分あって、ロスタイムを入れて何分出たかは分からないけど、体感的には1分半くらいで終わった感じだった」。W杯デビューはあっという間に終わった。

「出る前は緊張していたけど、いざ名前が呼ばれてタッチラインに立ったら、思ったより緊張はなかった」。チームの一体感も、途中出場の選手が試合に入りやすい雰囲気をつくっている。「試合が始まる前、サブの選手も声を出しているし、『苦しいときはベンチを見ろ』という声もある。全員で戦っているというのは、客観的に見ても感じる」と宇佐美は言う。

 G大阪時代から師弟関係の西野朗監督について聞かれると、「ユーモアを出す機会が(合宿が)始まったときよりは増えている。ノッてきているのかは分からないけど、冗談を言う機会は多い」と、その“変化”を口にした。

 実際、指揮官はセネガル戦前日の記者会見の場でも「乾、大島に『5kg増量せよ』『5cm身長を伸ばせ』という調整に失敗して……」とジョークを飛ばすほど。DF長友佑都も19日のコロンビア戦(2-1)後に「西野さんはずっと落ち着いているし、堂々としてブレないところが選手に伝染しているのかなと思う」と、悠然として動じない姿がチームに与える影響について語っていた。

「西野さんに限らず、テグさん(手倉森誠コーチ)も(冗談を)言ったり、ピリッとした空気の中、全員で笑うような楽しい雰囲気がある」。W杯という張り詰めた緊張感の中、監督やコーチの言葉でふっとリラックスできる瞬間があるという。「そのボケ、ユーモアが成功しているかは僕は分からないですけど」。最後は関西人らしく、「ボケ」には厳しい目を向ける宇佐美だった。

(取材・文 西山紘平)

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