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VAR連発の大乱戦…ポルトガルがドローでGL突破、C・ロナウドはPK失敗&ヒジ打ちも

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PKを失敗して悔しがるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド

[6.25 ロシアW杯B組第3節 イラン1-1ポルトガル モスクワ・ルジニキ]

 ロシアW杯は25日、グループリーグ最終戦の第3節を各地で行い、ポルトガルイランが対戦した。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が3度にわたって介入する大荒れの試合は1-1でドロー。ポルトガルがB組2位で決勝トーナメント進出を決めた。

 引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるポルトガルはFWアンドレ・シルバが初先発。2トップの一角でFWクリスティアーノ・ロナウドの相方を任された。対するは勝たなければ自力突破ができないイラン。第2節スペイン戦でも見せた超守備的4-1-4-1(6-3-1)で、初の決勝トーナメント進出に挑んだ。

 両チーム通じて最初のシュートは、ここまでポルトガルの全4得点を挙げているC・ロナウド。前半3分、左サイドでMFジョアン・マリオの落としを受け、ドリブル突破から強烈なグラウンダーショット。その後はクロスを中心に攻め込み、GKアリレザ・ベイランバンドのミスからチャンスをつくった。

 イランも得意のカウンター攻撃を見せ始める。前半7分、アズムンのポストプレーからFWアリレザ・ジャハンバクシュが右サイドを駆け上がり、ファーサイドにクロス。MFバヒド・アミリのシュートはミートしなかったが、同34分にはジャハンバクシュのFKからMFサイード・エザトラヒが頭で合わせた。

 徐々にポルトガルがボールを持ち始め、イラン守備陣が引いて守る場面が多くなった前半45分、34歳ベテランの一振りが試合を動かす。右サイドでボールを持ったMFリカルド・クアレスマがMFアドリエン・シルバとのトリッキーなワンツーで前へ。勢い良く右足アウトサイドのシュートを放ち、“得意な形”でファーサイドに突き刺した。

 1点リードで迎えた後半6分、ポルトガルはPA内でC・ロナウドが相手選手を抜き去ろうとした際に転倒。ファウルを告げるホイッスルは鳴らなかったが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入する。ところが、ここで得たPKをC・ロナウドが失敗。GKアリレザ・ベイランバンドにストップされ、リードを広げることができなかった。

 なお、VAR介入によってPKを与えたイランの選手たちは落ち着きを失い、何度も立て続けに主審に詰め寄ってしまう。DFエフサン・ハジサフィ、アズムンにはイエローカードが提示された。また、これに抗議するカルロス・ケイロス監督が一時退席するという騒ぎも。すぐにベンチへ戻ってきたが、試合は荒れ模様を呈してきた。

 その後は互いにテンション高く、ボールが両陣地を行き来するような展開。後がないイランも布陣を高くして攻勢を試みる。すると後半36分、ポルトガル陣内でDFモルテザ・プラリガンジと競り合ったC・ロナウドがヒジ打ちをお見舞い。VARが一発退場かを判断する『レッドカードレビュー』を行った結果、イエローカードが提示された。

 10人で戦うことになるどころか、決勝トーナメント1回戦で絶対的エースを失うことになりかねなかったポルトガル。さらに、後半アディショナルタイムに試練が訪れる。アズムンのヘディングシュートからハンドがあったとして、3度目のVAR介入でPK判定。これをFWカリム・アンサリファルドが決め、イランが同点に追いついた。だが、そのままスコアが動くことなく、試合終了のホイッスル。イランは他会場のスペインが引き分けたため、決勝トーナメント進出を逃した。

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