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キャプテンマークにも燃えたGK川島「2010年以上のまとまりを感じる」

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好セーブを見せたGK川島永嗣

[6.28 W杯グループリーグ第3節 日本0-1ポーランド ボルゴグラード]

 スーパーセーブに意地と情熱を込めた。前半32分、日本代表GK川島永嗣(メス)がポーランドMFカミル・グロシツキのヘディングシュートに横っ飛びに反応し、ゴールライン上で防いだ。ゴールライン・テクノロジーも発動するギリギリのセーブだった。

「難しかったけど、ついていくしかなかった。前の試合(セネガル戦)でチームに迷惑をかけていた中、僕は一つのマシンですが、こうやって貢献できたのは良かった」と、硬かった表情をほんの少し緩ませた。

 このプレーだけではない。前半21分には相手CKからシュートを打たれたが、このときも横っ飛びでコースを変え、DF酒井宏樹のクリアにつなげて難を逃れている。後半に1失点したが、どうにか決勝トーナメント進出。「負けた中でこういう結果を得られたのは全員がまとまってきたから」と胸を張った。

 試合当日、西野朗監督からゲームキャプテンを言い渡された。「いろんな意味があったと思う。こういう状況で託されたということはその思いをくみ取らないといけないし、応えないといけないと思った。西野監督やGKコーチに応えたいという一心でプレーした」。

 ポーランド戦前日の公式会見にも指揮官の指名で出席していた守護神は「日本代表の選手としてプレーする中で、批判されることに対して覚悟がなければこの場所にいない」と語っていたが、覚悟をしっかりとパフォーマンスに反映させた。

 自身にとってベスト16入りは2010年に続いて2度目だが、今回は第3戦で先発が大幅に入れ替わってのグループリーグ突破。第3戦に限ってみれば負けているが、チーム状況はむしろ良いという。

「いろんなことが大会前に起きているのは似ていると思うけど、だれが出てもチームのために献身的にやれることや、そういう感覚を共有できている。一人ひとりの貢献や特徴を生かすという部分では、2010年以上のまとまりがあると感じている」。守り倒してベスト16入りした8年前からの成長を感じながら、次の戦いに目を向けていた。

(取材・文 矢内由美子)

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