[6.28 W杯グループリーグ第3節 日本0-1ポーランド ボルゴグラード]

　ポーランドには0-1で敗れた。しかし、日本代表は2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。今大会初先発を果たしたFW岡崎慎司は試合後、安堵の表情を浮かべた。

　第2戦セネガル戦から先発6人を入れ替えた試合。「なかなか出番がなかったメンバーで、モチベーションは高かった」と立ち上がりは、積極的にゴールに迫る場面を創出したものの、その後はメンバーが大幅に入れ替わった難しさもあり、コンビネーションで好機を生み出す場面は限られていく。

　そして、自身は後半開始早々に負傷し、同2分にFW大迫勇也との交代を余儀なくされ、「治療しながらロッカールームで2つの試合を見ていて、祈る感じだった」。チームは後半14分にポーランドに先制を許すと追い付くことができずに0-1で敗れたものの、他会場の結果によってグループリーグ突破を決めた。

「コロンビアが勝ったことでの通過なので、お祭り騒ぎとはいかなかったし、喜び半減かもしれない。突破した喜びよりも『良かった』というホッとした感じは、今までにないW杯かなと思う」

　だが、「自分たちの力で勝ち点4を積み上げた結果、こういうことが起きた」と話したように、決勝Tに進出したのも、第1戦と第2戦の“結果”あったからこそ。そして、ポーランド戦ではボール回しで試合終了を迎え、「納得できないこともあったかもしれない」としつつ、「それでも、突破を決めて次に対して皆で準備ができることで、より一層まとまると思う」とチーム一丸となって次戦に臨む。

(取材・文　折戸岳彦)

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