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[プレビュー]タレントは中央に、キーマンは両翼に…堅守を誇るヨーロッパ北東対決

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MFアンテ・レビッチとMFユフス・ポウルセン

[7.1 ロシアW杯決勝トーナメント1回戦 クロアチア(日本時間2日3:00)デンマーク ニジニ・ノブゴロド]

 アルゼンチン、アイスランド、ナイジェリアとの“死の組”に振り分けられながらも無傷の3連勝。グループリーグ敗退を喫したドイツを筆頭にして、多くの強豪国が勝ち点を取りこぼす姿が目立ったロシアW杯では、クロアチアの強さがいっそう際立っている。

 MFルカ・モドリッチ、MFイバン・ラキティッチ、FWマリオ・マンジュキッチを擁する攻撃陣が計7得点を奪ってきた一方で、喫した失点は実質的な消化試合となった第3節アイスランド戦での不運なPKのみ。攻守に高いクオリティーを常に保った状態で、初出場3位に輝いた1998年大会以来20年ぶりの上位進出を虎視眈々と狙っている。

 対する相手は2強2弱気味のC組を2位で突破してきたデンマーク。初戦はエースMFクリスティアン・エリクセンの美麗なボレーでペルーを破ったものの、第2節オーストラリア戦以降はピリッとしない展開。第3節のフランス戦は“談合ムード”だったこともあり、いまだ本領発揮には至っていない感が強い。

 とはいえ、組織のバランス感覚は随所に見せており、大崩れしそうな気配はまったく見られない。日本代表でもおなじみの4-2-3-1から繰り出すビルドアップは距離感が良く、パスの選択肢が常に確保されているため淀みが少ない。ここ18試合で負けなしが続いている実績もあり、東欧のタレント軍団を喰らうことがあっても不思議ではない。

 互いに中央を固める堅守には定評があるため、勝敗を分けるのはサイドの攻防だろうか。クロアチアはFWアンテ・レビッチ、FWイバン・ペリシッチの両ウイングが高い位置を取るため、ここで違いを作り出せねば中央のリーガ2強コンビが空いてこない。また、もしも安易にボールを奪われるようならば、中盤密集システムゆえにすぐさま自陣へ攻め入られることだろう。

 一方のデンマークは出場停止明けのMFユフス・ポウルセンが良くも悪くもカギになるだろう。ここまでは出場した2試合連続で相手にPKを与えており、193cmという恵まれた長身がアダになっているという現状。だが、23歳の若武者はドイツのライプツィヒ所属。異能力集団で鍛え上げられたカウンタースキルは紛れもない武器だ。ここで相手の長所を裏返しにできるかどうかが、20年ぶりの8強進出への分水嶺となる。

■FIFAランキング
クロアチア 20位
デンマーク 12位

■対戦成績
2勝1分2敗

■テレビ中継
テレビ朝日系

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