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パス数4倍で敗れたスペイン、破れなかった『2つの鬼門』

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苦手のPK戦で開催国に敗れたスペイン代表

 折り重なった悪いジンクスを打ち破れなかった。2010年大会王者のスペインはロシアW杯決勝トーナメント1回戦で、開催国ロシアに苦手のPK戦で敗退。過去のW杯では対ホスト国相手に未勝利が続いていたが、不名誉な記録はまたしても更新された。

 パス数はW杯史上最多の1137本。ロシアの285本の4倍を数えたが、驚異的なハードワークを見せた開催国のブロックを崩すことはできなかった。120分間を通じてネットを揺らしたのは、セットプレーからのオウンゴールのみ。1-1で迎えたPK戦、2人のキックが相手GKにストップされ、ベスト16で大会を去ることとなった。

 スペインにとってホストカントリーとの対戦は苦い思い出ばかりだ。古くは1934年のイタリア大会ではイタリアに1分1敗、そして1950年のブラジル大会では敗北。また記憶に新しいのは2002年の日韓大会。韓国相手に多くのチャンスをつくりながら、最後はPK戦で敗れた。

 またPK戦でも過去4戦3敗になったスペイン。イタリア、イングランドに並んで“最多敗退”記録に並んだ。唯一の勝利は2002年のアイルランド戦だが、直後に韓国に敗れたため苦手意識は深刻。このロシア戦では『2つの鬼門』を破ることができず、早期敗退に終わってしまった。

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