beacon

初の8強懸け…ベルギーとの決戦にGK川島「運命を感じる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ボールをキャッチするGK川島永嗣

 日本代表GK川島永嗣(メス)がベルギーとの決戦を翌日に控え、「長くベルギーでプレーしていたので、W杯でこういう形で対戦することに運命のようなものを感じる。個人的には本当に楽しみ」と意欲を燃やした。

 川島は南アフリカW杯を終えた直後の10年7月から5シーズンにわたってベルギーリーグでプレーした。現在のベルギー代表に同国内でプレーする選手はDFレアンデル・デンドンケル(アンデルレヒト)ただ一人だが、ビッグクラブに移籍する前に対戦したことのある選手は何人もおり、非常に馴染みが深い。

「ベルギーにはタレントのある選手がアタッカーにそろっているし、サブも含めていろいろなタイプのストライカーやシャドーがいる。自分たちの対応力が求められるゲームになる」と満を持している。

 “対応力”の中にはPK戦への備えも含まれる。10年南アフリカW杯で日本は決勝トーナメント1回戦でパラグアイにPK戦で敗れただけに、「まずは90分でゲームを決めるというのが一番だと思うけど、その中で状況によっていろいろな準備をしないといけない」と覚悟を示した。

 PKに関して川島自身は「得意だとは思っていない」とコメントしているが、それは謙遜だ。確かにここ最近は5月30日のガーナ戦、今月8日のスイス戦で成功を許したが、昨年11月のブラジル戦では2本あったFWネイマールのPKを1本止めている。16年6月3日のブルガリア戦や17年3月28日のW杯アジア最終予選・タイ戦でもPKストップに成功。所属のメスでも、出場した3試合連続PKストップで話題を呼んだ。

「自分の中でそんなに意識していないし、得意だとも思っていない。ただ、そういう状況になれば自分を信じてやるしかない」

 ベルギー戦が行われるロストフ・ナ・ドヌのスタジアムは芝が荒れているということで、この日は試合会場での公式練習ができなかった。この季節のロシアは日が長いが、ロストフ・ナ・ドヌは緯度が低いため、午後9時キックオフの試合は完全なナイター。GKにとって照明の角度などを確認できなかったのは不安材料だが、「もう、それは試合の状況に応じてやっていくしかない」と腹をくくっている。

「試合が夜なのでコンディション的には涼しくて前の試合よりやりやすい。とにかく走るしかない。今まで成し遂げてないことをやりたいとみんなが思っていて、そのチャンスが目の前にある。すべてを明日に懸けたい」。最後の最後までゴールを守り抜くつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

TOP