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壮絶なPKストップ合戦…制したのは3本止めたスバシッチ!! クロアチアが20年ぶり8強進出

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3本をストップしたクロアチア代表GKダニエル・スバシッチ

[7.1 ロシアW杯決勝トーナメント1回戦 クロアチア1-1(PK3-2)デンマーク ニジニ・ノブゴロド]

 ロシアW杯は1日、決勝トーナメント1回戦2日目を各地で行い、D組首位のクロアチアとC組2位のデンマークが対戦した。開始5分で互いに1点を取り合う展開も、そのままスコアが動かず1-1で延長戦へ。PK戦の末にクロアチアが3-2で勝利し、20年ぶりの8強進出を決めた。

 試合は開始1分に満たない時間にさっそく動いた。デンマークは右サイドからDFヨナス・クヌドセンが長距離ロングスローを入れると、PA左寄りでMFトーマス・デラネイがトラップ。さらに後ろに控えていたDFマティアス・ヨルゲンセンが左足で狙うと、GKダニエル・スバシッチに当たったボールがゴールに吸い込まれた。

 ところが直後の前半4分、クロアチアもすぐさま追い付いた。右サイドを突破したFWアンテ・レビッチが相手守備陣のスペースを突いてDFシメ・ブルサリコにパス。低いクロスはデンマーク守備陣がクリアしようとするも、味方に当たってボールはゴール前へ。こぼれ球を待っていたFWマリオ・マンジュキッチが冷静に叩き込んだ。

 互いに早々と1点ずつを奪った両チームだったが、その後は固い展開が続いた。クロアチアはMFルカ・モドリッチ、MFイバン・ラキティッチが低く引いてボールをさばくのに対し、デンマークは前線のFWアンドレアス・コルネリウス、FWユフス・ポウルセンのボールを集める。だが、いずれも決定機をそれほどつくることはできず、前半を1-1で終えた。

 ハーフタイムが空けても互いにリスクを負わず、こう着した状態が続いた。後半30分すぎ、クロアチアはようやくモドリッチ、レビッチがミドルシュートを放つが、いずれもゴールを脅かせず。同39分には交代で入ったDFヨシプ・ピバリッチのクロスにFWイバン・ペリシッチが頭で合わせるも、大きく枠を外れた。

 後半44分、デンマークはクヌドセンのロングスロー攻勢に出る。だが、左右からPA内に鋭いボールが飛ぶも、クロアチア守備陣がしぶとく跳ね返す。同アディショナルタイム3分、左CKをMFクリスティアン・エリクセンが蹴り込むが、こぼれ球を狙ったMFマルティン・ブライスワイトのシュートは枠を外れ、2試合連続での延長戦に突入した。

 今大会から延長戦では4人目の交代カードが許されているレギュレーション。共に2つの交代枠を残しており、延長前半にクロアチアはFWアンドレイ・クラマリッチ、デンマークはMFミカエル・クローン・デリを入れた。だが、それでも試合は動かず。後半にはクロアチアがFWミラン・バデリ、デンマークはFWピオネ・シストを入れ、最後の攻勢に望みを懸けた。

 すると延長後半9分、クロアチアに決定機が訪れる。モドリッチのスルーパスがゴール前に通り、抜け出したレビッチがGKカスパー・シュマイケルをかわすと、M・ヨルゲンセンが後ろからファウル。イエローカードが提示され、PKが与えられた。キッカーはモドリッチ。だが、右に蹴り出したボールはシュマイケルがビッグセーブ。クロアチアは絶対的なチャンスを生かせなかった。

 そのまま互いにチャンスはなく、勝負の行方はPK戦へ。先攻デンマークの1人目エリクセンは左のコースを選んでスバシッチがブロック。対するクロアチア1人目バデリのキックもシュマイケルが止め、互いにGKが活躍するという異例の展開で幕を開けた。

 2人目、3人目はモドリッチも含めて共に成功。デンマークは4人目MFラセ・シェーネのシュートをスバシッチがストップ。するとクロアチア4人目のDFヨシプ・ピバリッチのシュートもシュマイケルが止めた。さらに5人目、スバシッチはM・ヨルゲンセンのシュートもストップ。守護神の奮闘に応えたクロアチアはラキティッチが最後のキックを沈め、開催国ロシアの待つ準々決勝進出を決めた。

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