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代表引退の長谷部、8年間背負った肩の荷を下ろし「やり切った」

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取材エリアに向かうMF長谷部誠

 ベスト16敗退に終わったロシアW杯決勝トーナメント1回戦のベルギー戦(2-3)から一夜明けた3日、日本代表はベースキャンプ地のカザンに戻り、選手たちが取材対応を行った。チームは明日4日にカザンを出発し、帰国の途に就く。

 自身のインスタグラム(@makoto_hasebe_official)で日本代表からの引退を表明したMF長谷部誠(フランクフルト)は報道陣の取材に対し、引退を決断した時期について「大会前には自分の心の中では決めていた」と説明。ミーティングの挨拶でチームメイトにも自身の意思を伝えた。

「一つの要素で決めたのではなく、いろんな要素があった中、覚悟を持って決断した。今は“終わった”“やり切った”という感覚がある」。肩の荷を下ろしたかのように、その表情にはすがすがしさもあった。

 34歳の長谷部は2006年2月にA代表デビュー。歴代5位の国際Aマッチ114試合に出場し、通算2得点だった。2010年南アフリカW杯の直前にゲームキャプテンを任され、2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯と3大会連続でキャプテンを務めた。

 日本代表のキャプテンとして8年間、監督と選手の間の橋渡し役となり、さまざまな重圧、プレッシャーとも闘ってきた。「年々、苦しい時間は増してきた。最初は右も左も分からず、ガムシャラにやっていたけど、自分が勝手にですけど、背中に荷物をどんどん背負っていった感覚があった」。そう率直に振り返りながらも、「大変なことも多かったけど、それ以上に誇りのほうが大きかった」と胸を張った。

 長谷部、MF本田圭佑が代表から去り、22年カタールW杯に向けて日本代表は新たなスタートを切ることになる。キャプテン長谷部のいない日本代表は想像がつかない。それだけ大きな存在だった。DF吉田麻也らが次期キャプテンの候補になると見られるが、次のキャプテンについて意見を求められた長谷部は「ここで具体的な名前を出すと、あまり意味がないと思うので」と苦笑いしながら、「日本代表チームはだれがやってもチームとしてまとまると思う。人間性の素晴らしい選手がそろっている。だれがやってもまとまると思う」と太鼓判を押した。

(取材・文 西山紘平)

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