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関西学院大の挑戦は3回戦で終わる…OB2人先発の東京Vが意地の勝利

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関西学院大の挑戦は3回戦で終わった

[7.11 天皇杯3回戦 関学大0-1東京V 味フィ西]

 天皇杯3回戦で東京ヴェルディ関西学院大を1-0で退けた。8月22日に行う4回戦では浦和レッズと対戦する。

 関西学院大は2回戦でG大阪を破る波乱を演出。次なるターゲットはJ2の東京Vだ。ただし、G大阪戦後にG大阪への入団が発表になったDF高尾瑠(4年=名古屋U18)は肉離れの影響で欠場となった。

 東京Vは週末にリーグ戦を控えることもあり、7日の岡山戦から先発10人を代えるターンオーバー制を採用。関学大OBのMF梶川諒太とFW森俊介が先発起用された。

 序盤から積極的な仕掛けをみせていたのは関学大だった。しかし前半16分の右クロスにMF海口彦太(4年=桐蔭学園高)が反応するも押し込めない。同28分のMF山本悠樹(3年=草津東高)のミドルは、GK柴崎貴広の好セーブに阻まれた。

 すると我慢強く守っていた東京Vが、前半終了間際にプロの意地を見せる。43分、ゴール前左でFKを獲得すると、サインプレーから梶川が中央に流す。ここに走り込んだ早くも途中交代で入っていたDF林昇吾がダイレクトで狙う。これはGK妻鹿寛史(4年=立正大淞南高)に防がれたが、跳ね返りをDF平智広が押し込み、前半を1点リードで折り返すことに成功した。

 後半も東京Vは積極的に交代カードを切る。後半9分にFW澤井直人に代えてFWドウグラス・ヴィエイラを入れて追加点を奪いに行く。関学大は同21分にG大阪戦の延長前半2分に値千金の決勝点を奪ったFW山見大登(1年=大阪学院大高)をピッチに送り込み、勝負に出た。

 しかし関学大の攻め手を欠く展開は続く。落ち着いた守りを見せる東京Vの守備を崩す突破口を見つけることが出来ない。後半36分には中央を細かいパスで突破すると、山見がGKと1対1になるが、シュートは枠上に外れてしまった。

 終盤は関学大がゴール前で複数回チャンスを作る。しかし後半43分の右クロスを合わせたMF安羅修雅(1年=履正社高)のヘディングがGKの好セーブに弾かれるなど、最後までゴールネットを揺らすことは出来なかった。関学大の奮闘に、試合終了のホイッスルが鳴ると、スタンドの各所から拍手が鳴り響いていた。

●第98回天皇杯特設ページ

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