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まるで忍者の動き!! “消えた”ペシリッチが鮮やかボレー

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同点ゴールを奪ったクロアチア代表FWイバン・ペリシッチ

[7.11 ロシアW杯準決勝 クロアチア2-1(延長)イングランド モスクワ/ルジニキ]

 大外にいたはずだった。しかし、1人の前に出ると、すぐさま2人目の前に出る。クロアチア代表FWイバン・ペリシッチは、まるで忍者のようにヒョイヒョイとボールへと近付いていった。

 0-1とイングランドにリードされて迎えた後半23分だった。右サイドからDFシメ・ブルサリコがクロスを送る寸前、左サイドのペシリッチは大外にいた。マークについていたDFキーラン・トリッピアーは、この時点でクロアチアの背番号4を確認。しかし、次の瞬間、その姿は消えた。

 ここでペシリッチは駆け引きに出ていた。ゴール側に向かおうとしてトリッピアーの注意を引くと、鋭い方向転換と加速で中央へ。背後にペシリッチの気配を感じた前方のDFカイル・ウォーカーは、ダイビングヘッドでのクリアを試みるが、またもや一瞬の加速でボールに向かうと、思い切り伸ばした左足はウォーカーの頭よりも先にボールに触れ、同点となるゴールが生まれた。

 この得点でチームは息を吹き返すと、延長後半4分にはDFヨシプ・ピバリッチのクロスの跳ね返りをペシリッチがヘッドで落とし、FWマリオ・マンジュキッチの決勝点をお膳立て。1ゴール1アシストの活躍でチームを史上初の決勝へと導いた男は、見事にMOMに輝いた。

(取材・文 折戸岳彦)

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