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見せ場なく散る…ゴールから遠ざかっていったケイン

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イングランド代表FWハリー・ケイン

[7.11 ロシアW杯準決勝 クロアチア2-1(延長)イングランド モスクワ/ルジニキ]

 最前線で仕事をする回数は限られた。ここまで6得点を奪い、得点ランキングのトップに立つイングランド代表FWハリー・ケインだが、準決勝クロアチア戦での得点はなく、チームも延長戦の末に1-2で敗れた。

 幸先は良かった。前半5分にDFキーラン・トリッピアーの鮮やかな直接FKで先制。序盤はケイン自身も攻撃に絡み、フィニッシュまで持ち込む場面もあったが、ゴールマウスを捉え切れず。前半30分にはMFジェシー・リンガードのスルーパスから抜け出すもオフサイド。すると、後半に入ると存在感が薄くなっていく。

 チームは、クロアチアの反撃を5-3-2の並びになってはね返し続ける。最前線に残るケインだが、後方から送られるパスはアバウトでボールを収められない。徐々にケインのポジションも下がり始め、自然とクロアチアゴールから遠ざかっていった。

 6得点を記録しているが、半分はPKによる得点。さらにグループリーグ初戦チュニジア戦で2得点、第2戦パナマ戦でハットトリックと格下相手に複数得点を決め、決勝トーナメントでは1回戦コロンビア戦のPKによる1点のみ。本領発揮とはいっていないが、まだ1試合残されている。3位決定戦のベルギー戦で点取り屋と能力を改めて示し、得点王を確実なものにしたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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