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[プレビュー]あまりにも大きい“1試合”の差…フランスvsクロアチア

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決勝でフランス代表クロアチア代表が激突

[7.15 ロシアW杯決勝 フランス(日本時間15日24:00)クロアチア モスクワ/ルジニキ]

 自国開催となった98年大会以来、20年ぶり2度目の頂点を狙うフランス代表と、史上初となる世界王者を目指すクロアチア代表が激突。ともにグループリーグ首位通過を果たしたものの、その後の勝ち上がりは対照的でコンディションには大きな差が生まれている。

 決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンと対戦したフランスは、驚異的なスピードを示した19歳FWキリアン・ムバッペが圧巻のパフォーマンスを披露し、スコアこそ4-3ながらも内容的には圧倒。準々決勝ではFWアントワーヌ・グリーズマンの1得点1アシストの活躍でウルグアイを退け、準決勝ベルギー戦では守備に重心を置く現実的な戦い方を選択してタレント軍団を1-0で撃破した。

 一方のクロアチアは薄氷を踏むような勝利で、決勝まで駒を進めてきた。決勝トーナメント1回戦デンマーク戦、準々決勝ロシア戦ではPK戦の末に勝利を収め、準決勝イングランド戦では延長後半に生まれたFWマリオ・マンジュキッチの決勝ゴールで史上初の決勝進出を決めた。だが2試合連続でPK戦まで戦った消耗度は激しく、イングランド戦では単純なパスミス、連係ミスが散見し、「3人目の動き」も少ないため円滑なパスワークは鳴りを潜めた。

 中4日で決勝を迎えるフランスに対し、クロアチアは中3日で大一番を迎える。さらにフランスが決勝Tの3試合をすべて90分でケリをつけている一方で、3試合連続で延長戦を戦っているクロアチアは、1試合分(延長30分×3)多く戦っている計算となり、両者にコンディションの差が生まれるのは間違いない。

 大きなポイントとなるのは当然ながら先制点か。フランスは今大会一度も先制を許しておらず、先制点を奪って試合の主導権を握ってきたが、クロアチアは決勝Tに入ってからの3試合はすべて先制を許している。3試合ともに追い付く粘りを見せて勝ち上がってきたものの、堅守を誇るフランスにリードを許してしまえば追い付くことは容易ではないだろう。さらに同点ゴールを狙って前がかりになれば、驚異的な加速力を誇るムバッペの餌食になる可能性は高い。クロアチアが初の頂点にたどり着くには是が非でも先制して、優位に試合を進めたいところだ。

■FIFAランキング
フランス 7位
クロアチア 20位

■対戦成績
フランス 3勝2分

■テレビ中継
NHK


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