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PK3発で3-0。U-17日本代表がクロアチア撃破!

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後半10分、U-17日本代表MF岩本翔が右足PKを決める

[7.15 国際ユースin新潟第2節 U-17日本代表 3-0 U-17クロアチア代表 スポアイランド聖籠]

 U-17日本代表がPK3本でクロアチア撃破! U-17日本代表は15日、「第22回国際ユースサッカー in 新潟」第2節でU-17クロアチア代表と対戦。MF岩本翔(G大阪ユース)とFW若月大和(桐生一高)、FW栗原イブラヒムジュニア(三菱養和SCユース)の3本のPKによって3-0で勝った。2戦2勝とした日本は、16日の最終節で2位のU-17新潟選抜と戦う。

 A代表がW杯で決勝進出しているクロアチアとの一戦。若月は「デカイし、強かったですけれども、日本人らしさを出して、細かく繋いでいくところや粘るところで、相手をいかに嫌がらせて、自分たちがいいモチベーションを持ってプレーできるかだと思っていた」と振り返る。連戦となったこの日は、前半こそメキシコ戦で見せたファイトする部分や運動量を欠いたものの、後半は相手の嫌がるプレーを続けた日本が3-0で快勝した。

 U-17メキシコ代表との初戦を2-1で制した日本はこの日、右SB井上樹(甲府U-18)、CB馬場晴也(東京Vユース)、岩本、右MF井上怜(市立船橋高)を除く先発7人をチェンジ。4-4-2システムのGKは鈴木彩艶(浦和ユース)で右SB井上樹、CB鷲見星河(名古屋U-18)、CB馬場、左SB下川太陽(C大阪U-18)。中盤は岩本と井上航希(京都U-18)のダブルボランチで右MF井上怜、左MF松橋優安(東京Vユース)、そして2トップはゲームキャプテンの栗原と若月がコンビを組んだ。

 前半は全体的に動きが重く、低調だった。ボールは握っているものの、前線の動きが少なく、それも単発なものばかりでパスコースを増やすことができない。攻撃のテンポが上がらなかった日本はビルドアップでのミスが重なり、チャンスの数を増やすことができない。

 8分には中盤で与えたFKからクロアチアFWに抜け出されるシーンも。これはGK鈴木が飛び出して事なきを得たが、中盤の守りが緩くなった20分にもフィニッシュまで持ち込まれてしまう。日本は井上怜や松橋がパス交換やドリブルで中へ切れ込み、岩本が距離の長いスルーパスをサイドへ通すシーンもあったが、距離感よく守るクロアチアの守りを切り崩すことはできず、前半を0-0で折り返した。

 ハーフタイムには秋葉忠宏監督が珍しく猛ゲキ。試合前に「(A代表監督の)西野さんの言葉を借りて『強いチャレンジ』という言葉を使った」という中で、前半は相手以前に自分自身と向き合ってチャレンジできていなかったことを厳しく指摘していた。

 ただし、選手たちはすぐに修正。井上怜を小田裕太郎(神戸U-18)へスイッチした後半立ち上がりから動きの量と連動性が向上した。3人、4人と攻撃に絡み、球際の強度も増した日本は10分、左サイドの松橋からのパスを起点にPAへボールがはたかれると、潜り込んできた下川が背後からDFに押される形でPKを獲得する。キッカーの岩本が主審の笛から間髪入れずに右足シュートを蹴り込んで先制した。

 岩本は「ハーフタイムに距離感や裏出る回数とかも言われたので、そこはちょっと改善できて、後半は近い距離感で繋げてフィニッシュのところまで行けたので良かった」。その日本はさらに16分、右スローイン後の攻撃から、若月がエンドライン際の狭いスペースをドリブル突破。DFに背後からユニフォームを引っ張られてPKを獲得する。このPKを若月が右足で決めて2-0とした。

 日本は19分に馬場をCB丸山海大(東福岡高)へスイッチ。岩本に代えてMF柴田壮介(湘南U-18)を投入した直後の25分にも、DF間へ強引に仕掛けた若月が再びPKを獲得する。この試合3本目のPKにクロアチアDFは抗議するも判定は変わらず。キッカーの栗原が右足で右隅に流し込んで3-0とした。

 馬場を中心に要所を封じていたDFラインについて秋葉監督は「(馬場だけでなく)鷲見とか配球含めてかなりリスク管理してやってくれた。(井上)樹とか(下川)太陽とか大したものですね。素晴らしいと思っています」と評価。また中学2年時以来というボランチを務めた井上航も試合の中でポジショニングを高め、後半は正確な展開を見せていた。

 そして抜群の運動量によって終盤へ向けて存在感を高めた若月や、強度あるプレーで試合を締めた柴田、力強い突破を見せた小田らが、クロアチアの嫌がるプレーを徹底。30分、松橋と栗原に代えてMF津久井匠海(横浜FMユース)とFW染野唯月(尚志高)をピッチへ送り出した日本は、小田がポスト直撃のFKを放つなどそのまま最後まで押し切り、3-0で快勝した。

 2連勝とした日本は4連覇に王手。最終節で戦うU-17新潟選抜は代表入りへのアピールをするため、気合十分で挑んでくることが予想されるが、秋葉監督は選手たちが代表チームとしての責任を持って、求められるものを表現することを期待する。「希望とか、勇気とか、感動とか、『コイツら、凄えな』と思わせるのが代表なので。周りが希望とか勇気を得る存在にならないといけない。自覚をもってやってもらいたい」。この日、メキシコ戦で課題となった3点目を奪い切る部分を改善したU-17日本代表は、最終節でまた成長したところを示し、勝って大会を終える。

(取材・文 吉田太郎)

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