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「自分が引っ張っていかないと」。責任感持ってプレーするU-17日本代表MF岩本翔が先制PK

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後半10分、先制PKを決めたMF岩本翔をU-17日本代表イレブンが祝福

[7.15 国際ユースin新潟第2節 U-17日本代表 3-0 U-17クロアチア代表 スポアイランド聖籠]

 U-17日本代表は0-0の後半10分、左サイドを攻略し、左SB下川太陽(C大阪U-18)がPKを獲得。「昨日から(PKを獲得した際には自分が蹴ると)言っていた」という10番MF岩本翔(G大阪ユース)が、素早いモーションから右足シュートを決めた。

 岩本は昨年、U-16日本代表とU-17日本代表に選出。G大阪U-23の一員としてJ3でも11試合に出場している。01年の早生まれで他のU-17日本代表選手よりも経験値豊富なMFは、キャプテンマークを巻いて出場したメキシコとの初戦で攻守に奮闘し、勝利に貢献。この日も先制PKを決めたほか、後半にはボールに良く絡んで攻撃のテンポを上げ、白星をもたらした。

「自分が引っ張っていかないと周りも動かない。心掛けています。今回、初招集がいっぱいいて、ビビっている選手もいっぱいいる中で、自分とか代表にいっぱい行っている選手が中心になってやっていこうと言っていました」と岩本。クロアチア戦の前半は受け手の動きが少なく、やや孤立してしまうなど、個人として常に満足の行くプレーができている訳ではない。だが、司令塔役を担う10番は、その中でチームが崩れないように初代表組たちをサポートしながら、冷静な攻守や1本のスルーパスで流れを変え、結果に繋げている。

 今回、U-17日本代表として結果を残し、自身もU-18日本代表やU-19日本代表に食い込んでいく。「こういう代表でもっともっと活躍して、チームでも人一倍と言うか、違いを見せていきたい。今回は早生まれなんですけれども、自分の代(同学年)でも、一個上(の世代)でも入れないこと無いし、入れるように頑張ります」。そのために持ち味であるボールを失わない部分や質の高いトラップ、パス、予測力でよりアピール。チームを勝たせる選手であることを証明する。

(取材・文 吉田太郎)

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