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麻也、全身測定装置で新スパイク開発へ動作解析「また4年間走っていく」

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動作解析のため装置をつけてダッシュするDF吉田麻也

 日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)が20日、ミズノ大阪本社を訪問した。自身2度目の出場となったロシアW杯で日本の2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出に貢献したDFリーダーはミズノ社員の盛大な出迎えを受け、満面の笑みを浮かべた。

 名古屋のトップチームに昇格した07年からミズノと契約を結ぶ吉田はこの日、ブランドアンバサダー契約を更新。足型測定のほか、ダッシュや切り返し、キックなどの動画解析も実施した。ミズノでは以前の測定結果との比較も踏まえ、今後のシューズ開発にフィードバックしていく方針だ。

 吉田は「自分の足のバランスや特徴は(前回測定した)2年前と変わっている。しっかり自分の足を理解することは大事だし、自分の意見を伝えることで次のプロダクトにも反映されやすくなる」と、測定の意義を説明。「素晴らしいスパイクとともに、また4年間走っていきたい」と決意を述べた。

 報道陣の取材にも応じ、ロシアW杯について「良かった点はグループリーグを突破したこと。前評判が低く、監督も代わってゴタゴタしている中で選手がやらなきゃいけない状況に追い込まれて一つにまとまった」とあらためて振り返り、「良くなかった点は結局、1勝しかしていない。コロンビアに勝ったあとは引き分け、負け、負け。その結果をしっかり受け止める必要がある」と指摘した。

「なぜベスト16からベスト8で勝てなかったのか。2点リードしている状況で3点取られたことを真摯に受け止めて、欧州、南米の強豪国に競り勝つには何をしないといけないのか。立ち止まってはいけない。やるべきことはたくさんある。もう一つ上に行くには何をしないといけないのかを選手、協会がしっかり考えないといけない」

 MF長谷部誠がロシアW杯を最後に日本代表からの引退を表明。次期キャプテンとしての期待も懸かる吉田だが、「キャプテンマークを巻く、巻かないは監督が決めること」としたうえで、「センターバックというポジションで今まで求められてきた役割とキャプテンとしての役割は変わらない。自分のやるべきことに集中して、新チームでしっかり代表に入れるようにクラブで頑張っていきたい」と、これまでどおりのスタンスで日本を引っ張っていく決意を口にした。

 今年8月で30歳になる吉田は22年カタールW杯時は34歳になる。「4年後のことを考えるより、毎年毎年が勝負」というのも本音だ。所属するサウサンプトンは今オフにボルシアMGからデンマーク代表DFヤニク・ベステルゴーアを獲得。「このオフも新しいセンターバックを取っているし、そこの競争に勝っていくことに集中するべきかなと。チームで試合に出ること、チームで結果を出すことが大事。それをやっていれば、おのずと代表は付いてくる」と力説し、「(ロシアW杯での)悔しい思いを忘れず、カタールW杯でベスト8の壁を乗り越えたい」と誓った。

(取材・文 西山紘平)

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