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新潟レジェンドの系譜…MF本間至恩「サポーターも意識しているので」

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左サイドで華麗なボールタッチを見せるアルビレックス新潟U-18のMF本間至恩(3年)

[7.22 日本クラブユース選手権U-18大会GL第1節 柏U-18 2-0 新潟U-18 宮城総合]

 一度ボールが入れば、2人、3人をするすると抜いていく。アルビレックス新潟U-18のMF本間至恩(3年)は全国の舞台でたしかな輝きを放っていた。クラブレジェンドと同じ姓を持つ運命的な縁もあり、サポーターの期待もひとしおのようだ。

 足かけ16年にわたって在籍し、昨季限りで現役引退した本間勲氏は新潟の代名詞的な選手。何度も聞かれてきたであろう名字への思いを17歳に問うと、「まあ、関係はないんですけどね」と苦笑いを見せつつ、「サポーターも意識しているので、しっかりしたプレーを見せないと思っています」と返ってきた。

 中盤中央で堅実なプレーを見せていたバンディエラとは対照的に、華やかなドリブルで周囲を沸かせるタイプの若き俊英。この日もボールを持てば迷わずしかけ、多くのチャンスをつくった。「来た相手を2人くらいはかわしてパスを出せた」とチャンスメイクの長所は自他ともに認める才能だ。

 だが、その言葉には続きがあった。「一つパスが引っかかったりしたので、最後はもっと突き詰めないといけない」。相方のFW鈴木良太(2年)へのパスは何本も狙っていたが、うまく合わない場面が続いて得点に結びつけることはできず。反省の言葉が口をついて出た。

 シーズン初めからトップチームのキャンプに帯同し、昨季に続いてルヴァン杯への出場も果たした。その経験から「ファーストタッチ、ボールをもらう準備を早くしないとつぶされる」と一段上の意識でプレーしているという本間。「この大会で上に行くために、チームのために戦っていきたい」と続く試合で真価を示していくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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