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「一番最初に引っかかった」森保兼任監督、最初の“関門”は…

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就任会見に臨む森保一新監督

 日本代表森保一新監督が26日、都内で就任会見を行った。東京五輪代表監督との兼任について「本当に困難なこと。一人でやるのであれば不可能なことだと思う」と率直に話す新監督だが、最初の“関門”はU-21日本代表が出場するアジア競技大会と、A代表としての森保ジャパン初陣となる9月のキリンチャレンジ杯との兼ね合いになる。

 インドネシアで開催されるアジア競技大会のサッカー競技は8月14日に開幕。日本はベトナム、パキスタン、ネパールと同じD組に入り、各組上位2チームと各組3位の上位4チームの計16チームが決勝トーナメントに進出し、決勝は9月1日に行われる。

 A代表としての森保ジャパン初陣は9月7日のキリンチャレンジ杯・チリ戦(札幌ド)、同11日の同コスタリカ戦(吹田S)。これまでのA代表の流れで言えば、8月30日前後に代表メンバーを発表し、9月3日から合宿がスタートすることになる。

 U-21日本代表がアジア競技大会で9月1日の決勝まで勝ち進んでも、9月3日からのA代表合宿でフル代表を指導することはギリギリ可能だが、メンバー選考をどうするかという問題がある。「アジア大会があり、キリンチャレンジ杯も9月にある。視察はどうするんだろうというのは一番最初に引っかかった」と森保新監督も認める。

 そのうえで「A代表のスタッフ、五輪代表のスタッフだけでなく、そこに関わる方々全体で日本のサッカーを見ながら日本代表をつくっていく、選手を選考する。情報共有しながらやっていけば、可能かなと思っている」と指摘。国内外のフル代表候補の選手の視察はスタッフに任せ、それらの情報を集約して最終的な選考をすることも可能ではないかとの見解を示した。

「体は一つなので、日程が重なった部分は不可能。しかしながら、私一人でやるのではなく、日本協会、日本代表を支える方々の力をお借りしてやっていけば、2つのことを同時にやるのも可能だと思うし、より大きな成果、メリットになると思っている」。そう力説した森保氏は具体的なコーチ陣について、9月のキリンチャレンジ杯に向けては「すぐにスタッフを編成するというのはできないので、五輪代表チームに関わっているスタッフでやっていきたい」と説明。そのうえで「プラスアルファで必要であれば、そこは技術委員長に相談して付け加えていきたい」と述べた。

「スタッフも1グループだけでは回らないと思う。今はまったく白紙の状態だが、これから時間をかけて編成していきたい」。あらためてコーチングスタッフの人選を進める意向を示した森保新監督は「今、フリーでいる方、あるいは仕事をされている方。すべての方を選択肢として持たせていただきながら、スタッフを編成していきたい。いつまでにと焦って決めるのではなく、一番最高、最強のスタッフになるように、しっかりと考えながらスタッフ編成していければと思っている」と強調した。

(取材・文 西山紘平)

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