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大分U-18は“3度目の正直”ならず…帰ってきた山崎監督「ここからが熟成期間」

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C大阪U-18に敗れた大分トリニータU-18

[7.26 日本クラブユース選手権U-18大会決勝T1回戦 大分U-18 0-2 C大阪U-18 富士見総合]

 大分トリニータU-18にとって3度目となった現行の日本クラブユース選手権大会での決勝トーナメント進出。2012年、14年の過去2回はいずれも1回戦で敗れていたが、またしても“8強の壁”は厚かった。山崎哲也監督は「この大会で自分たちらしさは表現できていた。選手が頑張ってくれた」と悔しそうに述べた。

 14~15年に大分U-18を率いていた山崎監督。クラブユース選手権ベスト16、Jユースカップベスト4、プリンスリーグ九州制覇、プレミアリーグ参入戦ブロック優勝、プレミアリーグWEST3位という各大会での結果は、どれも大分U-18にとっての史上最高成績にあたる。

 16~17年はトップチームのコーチに呼ばれ、育成の現場をしばらく離れていたが、今季から3年ぶりに戻ってきた。チームを離れて1年目にプリンスリーグに降格し、ここ2年間は全国の舞台でも存在感を発揮できないことが続いていた中、テコ入れを行ったのは“組織”の部分だった。

「いろんなことがありましたけど、やはり個の能力としては僕らは正直劣っていると言いますか、1対1の勝負で勝っていくはやっぱり難しい。みんなでチームとして助け合い、アプローチしていかないといけない。そこで選手が同じ方向を向いてやってくれているのが大きいです」。

 そんな指揮官に率いられた集団は、初戦から全国屈指のチームを相手に堂々の戦いぶりを見せた。気温42度の中で行われた横浜FMユース戦に3-0で勝利すると、続く名古屋U-18戦では後半終了間際に追い付いてのドロー。突破のかかる川崎F U-18戦にも競り勝ち、首位でのグループリーグ突破を果たした。

 そうして迎えたC大阪U-18との決勝トーナメント1回戦は「ベスト16より上に行く」(山崎監督)という目標達成が懸かった一戦。ここまで3戦連発のエースFW三好斗真(3年)が太ももの負傷で先発を離れるアクシデントはあったが、まさに“組織的”な選手たちがC大阪の攻撃陣を苦しめた。

「攻撃でも守備でも自分たちからアクションを起こしていく」(山崎監督)というチームコンセプトのとおり、ダブルボランチのMF本永一成(3年)、MF岩崎竜士(3年)が相手をサイドに追いやり、両サイドバックのDF高畑奎汰(3年)、DF井上海(3年)が相手の侵攻をストップ。クロスを上げられるシーンもいくつかあったが、DF三木慎博(3年)、DF栗林純(3年)のCBコンビが耐え抜いた。

 もっとも、攻撃では「決勝トーナメントのほうが悪くて、選手が少しかわいそうだった」というピッチコンディションにも苦しみ、「やりたいことができなかった」(山崎監督)。MF西城響也(2年)、FW日高智也の突破が不発に終わると、徐々に前に人数をかけるC大阪の圧力が強くなり、相手の質の高いシュートで2失点。終盤に三好を投入するも及ばず、0-2で敗れる結果となった。

 ここからの目標は、Jユースカップで史上最高順位のベスト4とプレミアリーグ昇格。「今年が始まってからはいろんなことが順調に積み重なってきている。ここからはそれを熟成する期間。連携が深まってくれば、もっと面白いサッカーができると思います」。ハードワークと攻守の連動性、そんな“らしさ”を取り戻した大分U-18はさらにレベルアップを遂げて全国の舞台に登場する。

(取材・文 竹内達也)
●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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