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元日本代表の長崎DF徳永が、古巣に強烈な「恩返し」

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徳永悠平(左)に仕事をさせてもらえなかった永井謙佑は前半で交代

[7.27 J1第18節 FC東京0-1長崎 味スタ]

 わきあがってくる喜びを抑えるように、ほほ笑んだ。V・ファーレン長崎のDF徳永悠平は昨季まで在籍した好調のFC東京を完封。試合後、14シーズン所属した古巣のサポーターの元に駆け寄って頭を下げると、敗れたFC東京サポーターから「トクナガコール」が響き渡った。

「まあ、微妙な感じでしたけどね。ここから東京は切り替えてまた勝ち点を積み上げていくと思うので。そういう思いも込めて、今までの感謝の気持ちもこめて、挨拶に行きました。(試合後だけでなく、)まさか試合前にもコールされると思っていなかったので、びっくりしました」

「育ててもらった」という感謝の思いを胸に秘め、リベンジに執念を燃やした。前回対戦した4月8日は2-5と大敗。FC東京のエースストライカー、FWディエゴ・オリヴェイラにハットトリックを許していた。

「相手は強い。一瞬でも集中力を切らさないようにしないとやられてしまいます。とにかく集中してやろうと。0-0で時間が過ぎていったほうがチャンスはあるなと思っていた。DFヨルディ・バイスとは初めてやる感じでしたが、能力は高い。話をしながら彼のいいところを引き出そうと思ってやっていました」

 リーグ戦で初コンビを組んだバイスは10日にシドニーFCから加入したばかりのオランダ人だが、「右」「左」と簡単な日本語をすでに覚え、指示を出せる。U-19オランダ代表にも選ばれたキャリアがあり、経験豊富な徳永と2人で危機察知のアンテナを張り続け、オリヴェイラをシュート2本に、試合を通してもシュート数12本の長崎に対し、FC東京をわずか5本に抑えた。試合後のミックスゾーンで大勢の報道陣に囲まれた徳永の脇を通ったFC東京のMF田邉草民は、徳永に挨拶したかったのか、必死に目をあわせようとした。この光景こそ、徳永が古巣の仲間にも愛されている証だ。

「(徳永の)この一戦にかける強い思いを感じた」。敵将の長谷川健太監督があえて名前を出して脱帽させた34歳は、それでも古巣への愛をにじませて、慣れ親しんだ味の素スタジアムを去った。


(取材・文 林健太郎)
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