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[福島復旧・復興祈念ユース大会]尚志のU-17日本代表FW染野が勝利貢献、インハイでは「あれが代表」というプレーを

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尚志高のU-17日本代表ストライカー、FW染野唯月

[7.28 福島復旧・復興祈念大会 尚志高 2-1 桐光学園高 西部サッカー場]

 尚志高の2年生ストライカー、FW染野唯月はU-17日本代表として出場した国際ユースin新潟(7月14日~16日)後、ケガの回復に努めてきたが、この日は神村学園高との第1試合で後半の35分間、桐光学園高との第2試合では先発して58分間プレーした。

 国際ユースin新潟のU-17メキシコ代表戦で相手GKの頭上から“衝撃的”なヘディングシュートを決めているFWは、この日も空中戦で強さを発揮。特に桐光学園戦では立ち上がりから「(失ってから)3秒以内で取り切るのは自分の中でも意識してやっていた」と守備面でチームに貢献し、試合が進むにつれて前線でボールを収めるシーンも増やしていった。

 対戦した桐光学園のエース、U-16日本代表FW西川潤(2年)を強く意識。彼のプレーから学んだ部分もあった。「FWとしての身体の使い方や手の使い方、そして最後ゴール前、自分が決めるところにいるのは学べたと思います」。西川のプレーから学んだ部分は試合中に早速実践。身体を上手く使ってボールを収める部分については手応えを口にしていた。

「前半、自分のところであまり収められていなかった。西川潤を見て勉強になったところをハーフタイムに自分で意識しようと思っていたので、後半は収めるところで身体を上手く使って、上手く収められたと思います」。

 国際ユースin新潟で年代別日本代表に初招集されたFWは、伸びしろ十分。この日、西川のプレーから学んだように、全国大会でも才能たちから貪欲に学ぶつもりでいる。「全国では自分よりもレベル高い人たちが集まる。1試合1試合成長していって、自分がチームのために点を獲って全国制覇したい」と誓った。

 注目FW、代表選手としての自覚も芽生えている。この日、尚志のチームメートたちは「西川潤、やっぱうめぇ」と驚いていたのだという。この言葉に刺激を受けた染野は「(「染野は凄い」と)それをインターハイで言わせたいと思っていますし、『あれが代表(のプレー)』というのも言われていきたい」。全国大会では、年代別日本代表に相応しいプレー、ゴールで尚志に白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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