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[MOM2568]尚志DF黒澤誓哉(3年)_我慢強く守り、チーム救うスーパークリアも

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尚志高CB黒澤誓哉は勝負どころで好守

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 福島復旧・復興祈念大会 尚志高 2-1 桐光学園高 西部サッカー場]

 仲村浩二監督も認めていたが、尚志高の攻撃のヒーローは間違いなく、FW伊藤綾汰(3年)だった。神村学園高戦に続く2試合連続先制ゴールとなった一撃は絶妙なファーストタッチから正確なシュートで決めたファインゴール。そして、後半17分には右サイドでマークを外して決勝点をアシストもした。

 同様に、尚志の勝利の要因となったのは守備面だった。前線からの切り替え速い守備で桐光学園高に間を与えず、その攻撃を乱すことに成功。相手エースのFW西川潤(2年)らに局面を打開されたが、DFラインとボランチの選手が協力しながらパスコース、シュートコースを良く消していた。後半29分にはGK森本涼太(3年)が至近距離からのシュートを好守。そして、31分に迎えたピンチではCB黒澤誓哉(3年)がゴールをカバーし、ライン手前でスーパークリアをした。

 勝負どころで出たビッグプレーによって1点差勝利。黒澤は「練習の時もゴールカバーとか意識している。それが出たかなと思います」と微笑んだ。黒澤自身、CB馬目裕也(3年)とともにゴール前で強さを発揮。直接FKでの失点こそあったものの、それ以外の部分、シュートブロックすることを意識しながら守り切ったことについてCBは及第点の評価を下していた。

 ロングスローとヘディングに自信を持つ黒澤は、神村学園戦でサインプレーから右足クロスを通して決勝アシスト。攻守で2連勝に貢献したタフなCBは、インターハイへ向けて「守備が点取られなければ負けないと思っているので、シュートを打たせない守備を意識していきたい。(相手は)各県で勝ち進んできた高校なので、一戦一戦大切な試合になる。チーム全体で、トータルで勝つことを目標に頑張っていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)

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