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自他ともに認める好連携、増山朝陽が明かすイニエスタ「人間的に素晴らしい」

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郷家のアシストから増山の得点が生まれた

[7.28 J1第18節 神戸1-0柏 ノエスタ]

 ヴィッセル神戸の決勝点は後半21分、FW増山朝陽によってもたらされた。自陣のDF渡部博文から出された縦パスに反応した青森山田高から加入したルーキーFW郷家友太の折り返しを増山がコースを変えて流し込む。16年10月の名古屋戦以来、リーグ戦では自身2シーズンぶりのゴール。試合後は「僕のゴールで勝てたのは嬉しい」と笑顔を弾けさせていた。

 増山は東福岡高時代、「ヒガシのクリロナ」と呼ばれたほどの逸材で、鳴り物入りで15年に神戸に入団。しかしプロ2年目の16年10月にJ1初ゴールを記録したものの、17年は横浜FCに期限付き移籍。復帰した今季は勝負の年となっていた。

 今季もなかなか出場機会に恵まれなかったが、MFアンドレス・イニエスタの加入が転機になろうとしている。これまでは自分の欲しいタイミングでパスが出てくることが少なかったというが、イニエスタとは呼吸が合うのだという。「欲しいと思うタイミングでボールが出てくるので楽しい。僕が思い描いていることが分かるのかというくらい。すっごい楽しいです!」。連携の良さは周囲も認めるところで、この日の先発起用で実証された。

 また増山は練習中に見せる態度もワールドクラスの感服する。スーパースターながら馴染もうとする姿勢が素晴らしく、例えばスペインではフリーのことをソロというが、合わせようとしてくれるのだという。「凄く馴染んでいる。人間的に素晴らしい」。年俸32億円男の加入は、言うまでもなく好影響を生み出している。

(取材・文 児玉幸洋)
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