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[MOM2569]大宮ユースFW吉永昇偉(3年)_2G1Aで大逆転演出!! 前線に帰ってきた点取り屋

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2得点1アシストで大逆転勝利に導いた大宮ユースFW吉永昇偉(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.28 日本クラブユース選手権U-18大会準々決勝 大宮ユース 3-2 鳥栖U-18 前橋フA]

 難敵相手の準々決勝で2得点1アシストを記録し、大逆転勝利を演出。大宮アルディージャユースのFW吉永昇偉(3年)をマン・オブ・ザ・マッチに選出することに異論は出ないだろう。

 1点目は0-2で迎えた34分だった。「立ち上がりに相手のオーガナイズを観察しながら、『あまり身長の高い選手がいないから、(空中戦は)チャンスがありそうだな』と思っていた」と言う吉永は、CKのターゲットについて「俺に行かせてくれ」と話していたと言う。

 2本目のCKでいきなりビッグチャンスも迎えているが、「力んでしまっていた」とこれはミス。だが、その5分後に巡ってきたチャンスは見逃さなかった。

「前に入ると見せて後ろに行くあの形は小学生のときから得意」

 オフの動きでマーカーを外すと、MF瀬良俊太(2年)の蹴ったボールは正確に吉永の頭上へ。「フリーすぎた」という緊張感はありつつも、「たたきつけることだけを意識した」という基本を徹底したヘディングはジャストミート。鳥栖ゴールを守るU-17日本代表GK板橋洋青(2年)の牙城を突き崩した。

 さらに続く38分にはPKのチャンス。決めれば同点、決めなければ一気に苦しくなることも予想される場面だが、それほど緊張感はなかったとも言う。思い切り良く、いつも通りに蹴り抜いたボールはGK板橋の手をかすめてゴールへ。弱気のキックではなく、強気に蹴ったことで相手GKに反応されてもなおゴールネットを揺らすボールになっていた。

 そして後半22分には決勝アシスト。ペナルティーエリア内でボールを受け、自分で強引に行く選択肢もある状況だったが、「相手の状態までは見えてなかったんですけれど、呼ぶ声がしたので」とラストパスを選択した。

 これが「思っていた以上に、どフリーになっていた」MF渡辺俊介(3年)のもとへと届き、決勝点が生まれた。「吉永は絶対にハットトリックしたかっただろうけれど、それでも出してくれた」(渡辺)フォア・ザ・チームの選択だった。

 今季はプリンスリーグ関東でも8得点とコンスタントに結果を残してきたストライカーだが、SBで起用されていた時期も長かった。それが「前でボールを収められる」(丹野友輔監督)ことを買われて今季はFW起用中心に。迷いが出てもおかしくないが、「両方できたほうが自分のためになる」と前向きに取り組んできた結果、FWとしてより活躍できるようになっている。

「自分たちの代はジュニアユースのときにクラブユース選手権に出られなくて、冬の高円宮杯も初戦ですぐに負けてしまったから、(今大会での結果は)すごく自信になっている」(吉永)

 確かな手ごたえを得たチームを最前線で引っ張るエースは、準決勝・決勝が行われる西が丘での爆発と、その先の栄冠も見据えている。

(取材・文 川端暁彦)
●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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