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1対1の危機…浦和GK西川が冷静に下した判断

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[8.1 J1第19節 浦和2-0川崎F 埼玉]

 幾度となく訪れる危機を防ぎ切った。浦和レッズの最後方に構えるGK西川周作はゴールを守り抜き、チームに2-0の完封勝利、そして4月以来となる2連勝をもたらした。

 前半7分に幸先よくFW興梠慎三が先制点を奪いながらも、その後は川崎Fにボールを保持され、押し込まれる時間帯が続いた。守備に人数を割いて相手攻撃をはね返していたものの、前半37分にはDF奈良竜樹のフィードからFW小林悠に抜け出されてしまう。しかし、右足から放たれたシュートを西川がきっちり弾き出して難を逃れた。

 さらに後半21分にはMF橋岡大樹のバックパスを小林にかっさわられて、危機を迎える。だが、1対1を迎えた西川は冷静だった。「PAの外に出てしまうよりも、PAの中で待った。手を使える状況にして動かなければ、どっちかに蹴ってくるだろう」とパスに対して、PA外に飛び出すのではなくPA内にとどまる。そして、小林が右足から蹴り出したシュートを右足でストップして、ゴールを守り抜いた。

「無理にバックパスに対して、外に出なかったのは良かったと思う」

 日本代表に長らく名を連ねながらも、ロシアW杯行きを逃した。22年カタールW杯に向けて新たなスタートを切る日本代表の監督には、かつて広島で指導を受けた森保一氏が就任。「また、ポイチさん(森保監督)と一緒にやりたい強い気持ちがあるし、プロである以上、日本代表を目指していかなければ伸びしろはない。また呼んでもらえるように、チームで結果を出し続けていきたい」と代表復帰に向けて、まずは浦和で結果を残し続ける。

(取材・文 折戸岳彦)
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