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PKやり直しでキッカー変更、広島FWパトリック「勝者のチームというのは…」

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2ゴールで得点ランキングトップを走る広島FWパトリック

[8.1 J1第19節 横浜FM1-4広島 ニッパツ]

 これが首位を独走するチームの底力か。前節の浦和戦(1-4)で3試合ぶり今季3敗目を喫したサンフレッチェ広島だが、アウェーに乗り込んだ横浜FM戦に4-1で快勝。今季初となる連敗は阻止し、3試合ぶりの白星で2位FC東京との勝ち点差7をキープした。

 2得点のFWパトリックは「(浦和戦の)ホームでの1-4からこうして4-1で勝てたことは、広島に力があることを示せたと思う」と胸を張る。これで今季通算14ゴールとし、得点ランキングでも2位のFW興梠慎三(浦和)、FWディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)に4点差を付けた。

 この日、前半アディショナルタイムに獲得したPKのチャンスでキッカーを務めたのはMF青山敏弘だった。青山のキックはGK飯倉大樹に止められたが、蹴る前にGKが動いていたとしてPKのやり直しとなり、キッカーをパトリックに変更した。

「得点王争いは関係ない」。PKキッカーについてはチームの方針を尊重するパトリックだが、青山のキックがやり直しになったとき、「蹴りたい」という意思を伝えたところ、一度失敗していたこともあり、快く譲られたのだという。「勝者のチームというのは、自分だけでなく、お互いが気持ちよくプレーできるもの」。そうキャプテンの心意気に感謝した。

 後半立ち上がりの1分にはMF柴崎晃誠の右CKからヘディングで追加点を決めたパトリック。今季5度目の複数得点に「(柴崎)晃誠のボールが素晴らしくて、いいタイミングで合わせられた」とアシストに感謝すると、「もっともっと点を取って広島の力になれるように頑張りたい」と、チームの優勝、そして自身初の得点王へさらなるゴール量産を誓った。

(取材・文 西山紘平)

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