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仲間だから分かること…松本MF岩上「大然が勝つと思った」

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松本山雅FCのMF岩上祐三

[8.4 J2第27節 千葉2-3松本 フクアリ]

 不運な形から先制点を奪われるきっかけを作ってしまった。しかし、松本山雅FCのMF岩上祐三は下を向くことなく前を向き、その後1ゴール1アシストを記録してチームを逆転勝利へと導いた。

 前半39分だった。千葉DF溝渕雄志が送ったグラウンダーのクロスに対して、FWラリベイと岩上が反応。相手ストライカーよりも体を前に出してボールに触れようとしたが、「先に触ろうという気持ちが強くなってハンドになってしまった」とPA内でハンドを犯してPKを献上し、このPKをMF船山貴之に決められてしまう。

 だが、失点からわずか4分後の前半45分に岩上が魅せる。自陣でボールを受けると、前方へ駆け出そうとするFW前田大然の動きを見逃さずにロングパスを供給。「並走しても大然が勝つと思っていた」と仲間のスピードを信じて送ったパスを、DF近藤直也を置き去りにした前田が期待に応えるように拾うと、左足のシュートでネットを揺らして同点ゴールが生まれた。

「GKに取られないようなボールを配球できたし、それが得点になって良かった」

 そして、後半7分には自らゴールを陥れる。左サイドから切れ込んだMF石原崇兆から、「相手のサイドハーフとSBの間を意識して受けるようにした」とフリーで待ち構えてパスを呼び込む。パスは相手選手に当たってコースが変わったものの、「いいところに転がってきた」ボールを、「あとは振り抜くだけだった」と右足で強振し、ネットに突き刺して逆転ゴールを記録した。

 その後、後半16分にMF岩間雄大が3点目を奪うと、千葉の反撃を後半45分の1点に抑えて3-2の勝利。「最後の失点はいらなかった」と反省しつつ、チームを4連勝に導き、自然と笑みがこぼれた。

(取材・文 折戸岳彦)
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