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“平成最後のインハイ”、女子は常盤木学園が制す!

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常盤木学園が初優勝を飾った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.5 総体女子決勝 日ノ本学園高 0-3 常盤木学園高 藤枝総合]

 名門、悲願の初V! 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」(インターハイ)女子サッカー競技決勝が5日午前に静岡県藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われ、2連覇を目指す日ノ本学園高(近畿1、兵庫)と初優勝を狙う常盤木学園高(東北1、宮城)が対戦。常盤木学園がFW中村恵実(3年)の2得点と交代出場FW北川愛莉(3年)のゴールによって3-0で勝ち、初優勝を飾った。

 12年に始まったインターハイの過去6大会中5回で優勝している“女王”日ノ本学園はMF久永望生(3年)が今大会3試合で5得点3アシストと大活躍。決勝は、昨年も先発として日本一を経験しているDF渡邊那奈(2年)や、U-16日本代表のMF徳永雅ら4人の1年生も先発した。4-1-4-1システムのGKは小笠原梨紗(2年)で4バックは右SB渡邊、CB古賀花野(2年)、CB川本和(3年)、左SB川名みのり主将(3年)。中盤はMF嶋田華(1年)が1ボランチに入り、トップ下が山田瑞穂(1年)と上田佳奈(2年)。そして右SH徳永、左SH久永、1トップは山下寧(1年)が入った。

 一方、全国高校女子選手権で最多5回の優勝を誇る“名門”常盤木学園は、十文字高(関東3、東京)との初戦を後半アディショナルタイムの2得点によって逆転勝利。準決勝も後半アディショナルタイムにMF津田真凜(3年)が決めた決勝点によって地元・藤枝順心高(東海1、静岡)に勝利してきた。3-6-1システムのGKは伊藤春紀(2年)で3バックは右から軍司美玖(3年)、大河内友貴(3年)、ゲーム主将の柴山史菜(3年)の3人。中盤は高橋佳里(3年)と西野朱音(2年)のダブルボランチでトップ下が津田と沖野るせり(2年)。右SH加藤栞(3年)、左SH安澤莉子(3年)、そして1トップは中村が務めた。

 試合は立ち上がり、日ノ本学園がプッシュする。開始直後に俊足SH久永がカットインから右足シュート。判断の良さ光る山田や山下の1タッチパスが攻撃のリズムを生み、上田が2人抜きのドリブルシュートやDFの頭上を通すボールコントロールで会場を沸かせた。加えて日ノ本学園はミドレンジからの積極シュートや右の俊足SB渡邊のオーバーラップなどから常盤木学園ゴールをこじ開けようとする。

 一方、常盤木学園は軍司や柴山が球際で強さを発揮。ボールを奪うと、最終ラインから丁寧にビルドアップし、加藤や中村がドリブルでの仕掛けに持ち込もうとする。9分には右サイドで1人かわした加藤のアーリークロスがゴール前に入ったほか、セットプレーなどからゴールを目指した。

 前半、多くの時間帯で攻めていたのは日ノ本学園の方。だが、前半終盤にかけて仕掛けの回数が増やした常盤木学園が1チャンスをものにする。34分、安澤が左タッチライン際からライナー性のクロスボール。これをファーサイドの中村が頭でゴール右隅に流し込んだ。今大会初めてリードを許した日ノ本学園は直後。久永に代えてMF平田ひなの(3年)を投入。右クロスから山田が決定的なヘディングシュートを放ったが、枠を外れ、常盤木学園の1点リードでハーフタイムを迎えた。

 日ノ本学園は後半7分、川名に代えてDF平佳菜恵(3年)をピッチへ。13分には山下に代えて前回大会決勝で決勝ゴールを決めているFW澁川鈴菜(3年)を投入する。2列目の山田がゴール前に飛び出してシュートを放つシーンなどあったが、前線の選手を上手く受け渡しながら守る常盤木学園の前になかなか攻撃の起点を作らせてもらえない。逆に常盤木学園はカウンターから手数少なく攻めて加藤がフィニッシュするなど相手の背後のスペースを脅かした。
 
 19分、日ノ本学園は徳永に代えてMF高橋雛(3年)、常盤木学園は高橋に代えてDF佐々木涼花(3年)を投入し、柴山を中盤に移した。22分、常盤木学園はカウンターから中村、加藤の2人でシュートまで持ち込む。そして25分、常盤木学園は敵陣中盤でボールを奪い返すと沖野が右サイドへ展開。DF1人をかわした加藤がさらに一つ深くえぐってラストパスを入れる。これをニアサイドの中村が右足ダイレクトで合わせて2-0とした。

 日ノ本学園は28分、嶋田をMF増永朱里(2年)へチェンジ。常盤木学園は沖野と北川を入れ替える。常盤木学園は31分に柴山が放った左足FKがクロスバーをヒット。そして35分にダメ押し点を奪う。加藤のスルーパスで中央を抜け出した中村がGKを引きつけて右前方へラストパス。これを受けた北川がGK不在のゴールに3点目を決めた。

 7分間のアディショナルタイム、常盤木学園は津田に代えてMF高橋果歩(3年)を投入。最後まで運動量を落とさず、集中した守りを見せた常盤木学園が悲願のインターハイ初優勝を果たした。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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