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最下位転落は目前。G大阪のGK東口「走りこんでいるチームとそうでないチームの差」

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厳しい表情を崩さない宮本恒靖監督

[8.5 J1第20節 名古屋3-2G大阪 豊田ス]

 敵地で2点のリードでも足りなかった。前半2-0で折り返しながら、名古屋グランパスのエース・ジョーにハットトリックを決められて痛恨の逆転負けを食らったガンバ大阪の守護神、日本代表の東口順昭は、悔しそうにつぶやいた。

「1点入れられて、相手がイケイケになったときに押し返せる『何か』がない。今年は春のキャンプから走りこんでいない。W杯による中断期間中も走りこんでいない。走りこんでいるチームと走りこんでいないチーム。その差が出てしまっている」

 前半22分。中央突破したMF藤本淳吾がDF金井貢史の股を抜き、一気にペナルティエリアに侵入。慌てて戻ったMF玉田圭司のスライディングに藤本が倒れ、FWアデミウソンがPKを決めて先制すると、自陣にいる時間が長かった同37分には、相手陣やや左サイドにいたMF遠藤保仁が起点になって、左サイドのゴールラインに向かって猛ダッシュしたDFオ・ジェソクにパス。オ・ジェソクは、中央にいたFWファン・ウィジョの背後から猛然と走りこんだ藤本へクロスパスを出し、左足でダイレクトであわせ、貴重な追加点をあげた。宮本恒靖監督が就任後、3試合とも先発に抜擢されている20歳のMF高宇洋も相手ボールを泥臭く奪い、チャンスを生み出すなど確実にチームが上向く要素はある。

 最下位・名古屋に敗れて勝ち点差1に迫られた現実にも、東口は必死に前を向き、こう明かす。

「ないものはないので、その中であとは何を信じるか。2点とれたのは事実です。そこまでの展開はよかった。それを積み重ねていくしかない」

 後半34分の同点弾、同39分の逆転弾を許した直後、うなだれる選手に向かって、「点をとりに行け」と言わんばかり早く選手に戻るよう、両手で大きなジェスチャーを送った宮本監督にとっては采配3戦目で初黒星となり、早くも正念場を迎えた。

「悔しい。2-0となってもう少しうまく試合を進められたと思うし、受けに回る時間が長くなってしまった。個々のプレーをあげて、試合の進め方を立て直してしっかりやりたい」と必死に前を向いた。

 チームにもはや「貯金」がないまま、引き継がざる得なかった40歳の若き指揮官は現役時代同様、1分1秒をあきらめず、立て直しに死力を尽くす。
 
(取材・文 林健太郎)
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