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長崎FW鈴木武蔵が考える「上のFWになるために必要」なこと

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[8.5 J1第20節 浦和0-0長崎 埼玉]

 千載一遇とも言えるチャンスだった。序盤から浦和に押し込まれる時間帯が続く中、この日最大とも言えるV・ファーレン長崎の好機はFW鈴木武蔵に訪れた。

 GK徳重健太の好セーブもあり、浦和に得点を許さずに試合を進めると、後半18分に決定機を創出する。自陣からMF島田譲が浮き球のパスを前線に送ると、反応した鈴木が最終ラインの裏に抜け出してPA内へと侵入。「ファーのコースが空いていたので、流し込んだら入ると思った」とGK西川周作のポジションを冷静に見極めて左足からシュートを放つ。 このシーンをベンチから見つめていた高木琢也監督も「後ろから見ていて、『入ったな』と思った」シュートだったが、ボールはポストを叩いてネットを揺らすには至らなかった。

「決めないといけないところだった。どの試合でも背後に抜けてチャンスを作れている。けど、最後の決める力が自分には足りないので、そこはもっと成長させないといけない」

 今季、新潟から長崎に完全移籍で加入。元日本代表FWの高木監督の指導を受ける中で、「どういうFWでいなければいけないかを教えてもらっているし、練習から言われていることをしっかりやれば、もっともっと成長できると思う」と一歩ずつ着実に階段を上っている。

 第19節終了時点で16試合5得点と結果を残しているものの、ここ6試合は得点がない。攻撃面だけでなく、守備面でも求められることが多いが、「チームとしてやるべきことは絶対にやらないといけない」とキッパリ答えると、「その中で自分の良さを出し、なおかつ得点を決めることが上のFWになるために必要だと思っている」と求められる役割をこなした上で、“一番の仕事”とも言えるゴールも貪欲に狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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