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インハイ開会式で三重MF奥村が選手宣誓。目標は「ブラさずにベスト4」

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三重高MF奥村和暉主将が選手宣誓を行った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 6日、平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」(インターハイ)サッカー競技の開会式が、三重県鈴鹿市の鈴鹿市民会館で開催された。前年度優勝校の流通経済大柏高が千葉県予選で敗退したため、千葉県第1代表の習志野高より優勝旗返還。その後、全国高体連サッカー専門部の滝本寛部長や日本サッカー協会の田嶋幸三会長が挨拶し、開催地第1代表の三重高MF奥村和暉主将(3年)が選手宣誓を行った。

「宣誓、我々選手一同は、それぞれの目標を胸に、日々支えながら努力を続けてきました。ワールドカップで味わった興奮と感動は今も心の中にあり、2年後に迫った東京オリンピックへの期待も尽きません。先の自然災害によって被災された多くの方々の報道を見るにつれ、サッカーができることは当たり前ではないことを痛感しています。今、私たちができることは精一杯プレーをすることだけです。支えてくださった全ての方々に、そしてサッカーができることに感謝の気持ちを持って。かけがえのない仲間とともにフェアプレーの精神を忘れず、全力を出し切ることを誓います」。

 奥村は「インターハイは(被災者たちを)元気づける大きなものだと思うので」という考えから、支えてくれた人々への感謝、サッカーができることへの感謝を宣誓文に入れ、そして精一杯のプレーをすることを誓った。インターハイで色々な人に勇気を与えるような試合をするつもりだ。

 全国大会初戦(8月8日、2回戦)は日章学園高(宮崎)対仙台育英高(宮城)の勝者と対戦。選手宣誓について伊室英輝監督から及第点を与えられていた奥村は、選手宣誓から切り替えて、試合だけに集中する。「三重高校らしいプレーを見せられたら全国相手でも通用しますし、応援もたくさん来てくれるんで、その方々たちを沸かせられたらいい。周りの高校の友だちとかも来るんで楽しめさせられたいい」。そして、「全国ベスト4」と公言してきた目標について、「僕たちはブラさずにベスト4。そこだけを見据えてやっていきたい」と改めてコメント。開催地第1代表として出場するインターハイで躍進し、地元を沸かせる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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