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上り詰めたJ1…神戸で輝け古橋亨梧「岐阜の誇りとして」

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FW古橋亨梧は4万4801人の前でのJ1デビューとなった

[8.5 J1第20節 FC東京1-0神戸 味スタ]

 今夏、FC岐阜からヴィッセル神戸に電撃移籍したFW古橋亨梧が、5日のFC東京戦で途中出場してデビューを飾った。与えられた出番は後半45分間。切れ味鋭いドリブルから何度もシュートチャンスを作るなど、持ち味を存分に発揮した。

 チームが0-1で敗れたことで素直に喜ぶことはしなかったが、「シュートに持って行けたのは良さが出せた」と自身のプレーについては胸をなでおろす。「(J1は)攻守の質、球際だったりがは全然違った。でもその舞台で自分の良さが出せたのは今後に繋がるのかなと思います」と手ごたえを語った。

 古橋は1995年1月20日、奈良県生まれの23歳。高校は近年Jリーガーを多数輩出することで注目を集める大阪の興国高に進学。中央大を経て、2017年に岐阜に入団した。岐阜では1年目からレギュラーを獲得すると、J2リーグ戦42試合で6ゴールを記録。そして今季は5月から6月にかけてJ2記録にあと1と迫る6試合連続ゴールを記録。J2屈指のストライカーへと飛躍を遂げていた。

 そんな古橋に目を付けたのが、MFアンドレス・イニエスタの獲得で話題をさらうJ1神戸だった。「正直すごく悩んで、岐阜も調子が良くない中でこうやって声をかけてもらえた。正直迷いましたけど、挑戦したいという気持ちがあって、それを強化の人たちと話し合って決めました」。8月1日、古橋の神戸電撃移籍が発表になった。

 もちろん一人では決めることが出来ず、周囲の人たちにも相談した。ただ、「チャンスをもらったんなら行ってこいという声が多かった」という。「岐阜にはスタートさせてもらった感謝の気持ちはありますし、何も残せなかったので後悔はあります。だけど岐阜からJ1のチームに来ることができたので、岐阜の誇りとして、自分の良さを出して活躍すれば、岐阜の評価が上がるのかなと思います。もっともっと自分の良さを出していければいいなと思います」。

 2戦未勝利となった神戸。上位争いの中では手痛い小休止となったが、次節のホームでの磐田戦からはイニエスタが復帰する予定だ。移籍を決断するにあたり、「イニエスタ選手や(ルーカス・)ポドルスキ選手がいるというのも大きかった」と笑みをこぼした古橋。「世界でやっている選手なので、いいところを盗んで、引き出してもらえるように話しながらやっていきたい」と目を輝かせた。

(取材・文 児玉幸洋)
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