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「暑さ気にせず」前から仕掛けた星稜が“理想的に”初戦突破!

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(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.7 総体1回戦 星稜高4-1佐賀東高 四日市]

 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」(インターハイ)サッカー競技(三重)1回戦、四日市中央緑地フットボール場Bフィールドでの第2試合は、星稜高(石川)が、佐賀東高(佐賀)を効果的な得点で突き放し、勝利を収めた。8月8日の2回戦では國學院久我山高(東京2)と対戦する。

「こんな早い時間からFKもCKも、普通なら入らないですよ」と河崎護監督が述懐したように、理想的な試合の入りを見せたのは星稜だった。前半開始早々の2分、ペナルティエリアすぐ外で得た最初のFKをFW尾崎佳洋(3年)が右足で直接決め先制。その後の11分にも左CKからDF小平大輔(3年)がヘディングで流し込む。初戦の入り方が難しい中、早々の2点リードはチームの緊張をかなりほぐしたはずだ。

 だが、この2点には布石があった。「暑さを気にしなくてよかったのはアドバンテージ。試合の最初から前からプレッシャーをかけることができたので(先制点の)FKも得られた。それが勝因でしょうか」(河崎監督)。前日の猛暑と打って変わりこの日は曇り模様。今夏の異常な暑さを想定した練習もしてきたというが、最初から圧力をかけられたのが大きかった。

 だが、佐賀東も飲水タイム後の24分にMF寺崎敦彦(3年)のゴールで1点を返す。テンポの良いパス回しを見せた佐賀東も随所に形を作っていた。だが後半開始早々の3分、今度はMF有馬大勢(3年)に左足で決められ追い上げムードを遮断されてしまう。星稜はその後の16分にもFKからDF湯澤拓士(3年)が頭で決め4点目。試合を決定づけた。

 曇りという天気を味方につけ初戦を突破した星稜。今後の日程では台風の影響も懸念されますが「それも味方にしますよ」と笑った河崎監督。70分(35分ハーフ)の戦い方にも熟練の技が光る。

(取材・文 伊藤亮)
●【特設】高校総体2018

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