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ドルト加入MF、マンUやナポリを選ばなかった理由は?代理人が明かした舞台裏

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ドルトムントに加入したベルギー代表MFアクセル・ビツェル

 ベルギー代表MFアクセル・ビツェルは6日、ドルトムントに加わることが決定。今回の取引を担当した代理人のポール・ステファーニ氏がベルギー紙『Het Laatste Nieuws』で取引の舞台裏を明かしている。

 ステファーニ氏はロシア・ワールドカップ(W杯)前、6月11日に行われた国際親善試合、ベルギーとコスタリカの一戦前後でビツェルに会った際、天津権健から移籍する考えを伝えられたという。「ちょっとお話ししていたら、アクセルは『中国から出たいかもしれない』と話したのでね。彼に笑顔で『素晴らしいアイデアを持って君のところに戻ってくるよ』と伝えたよ」とその当時の会話を振り返り、次のように続けた。

「家に帰る途中で、数カ月前にドルトムントに訪れてクラブの人物に知り合ったことを思い出し、彼に連絡を取ったら、ミヒャエル・ツォルク(スポーツディレクター)とハンス=ヨアヒム・バツケ(CEO)を紹介してくれた。彼らとはアクセルがW杯に出場していたときに話したが、ドルトムントはアクセルのようなプレーヤーを探していることが分かった」

「そこでアクセルのポルトガル人の代理人が天津権健との契約に2000万ユーロ(約26億円)で行使できる契約解除条項を盛り込ませたことを伝えたんだ。天津権健が6000万ユーロ(約78億円)の移籍金を要求すると考えていたため、彼らはとても喜んでいたよ」

 そして、ベルギー代表がW杯を3位に終えて帰国したところ、ツォルクSDはベルギーのリエージュでビツェル本人と初めて接触したとのこと。

「ツォルクはプランを提示し、彼にどのようなプレーを求めているのか、何が期待されるのかを細かく説明したんだ。それがまさにアクセルが望んでいた通りの内容だった。ミーティングが終わった直後にはもうすでに決心したかのような印象を受けたね」

 一方で、ドルトムントのほかにもビツェルの獲得を狙っていたクラブが動き出していたことにも言及している。

「マンチェスター・ユナイテッドとナポリが彼のことを欲しがっていたね。でも私は彼にこう言ったんだ。『君はドルトムントではナンバー1だが、マンチェスターやナポリでは複数の選手のうちの1人になる』と。そしたらアクセルは『お願いだから早めに決めてくれ。ドルトムントに行きたい』と返して来たんだ」

 また、ステファーニ氏は契約内容については具体的には語らないも、「ドイツの市場にしては、偉大な選手に値するサラリーとなったね」と明かし、「ツォルクSDも『これで全部だ』と話すほど」の破格条件で合意に至ったことを示唆した。

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