beacon

「もう一回、やりますよ」。選手権覇者・前橋育英、敗戦を糧に冬へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

選手権覇者の前橋育英高は敗戦を糧に冬へ

[8.8 総体2回戦 大津高 3-0 前橋育英高 鈴鹿]

 0-3で敗れた試合後、前橋育英高の山田耕介監督は「ダメですね」と第一声。グラウンダー勝負の予想に反して大津高が長めのボールを多用してきたことで、DFラインを押し下げられて攻撃の起点が低くなってしまった。

 MF秋山裕紀(3年)を中心に、1タッチパスを交えてテンポよくボールを動かすシーンもあった。人数を掛けた攻撃から、ボールを失っても素早くボランチの位置で奪い返して連続攻撃に持ち込みたかったが、その良さを十分に出すことができず。また、最前線のU-18日本代表FW榎本樹(3年)が奮闘していたものの、サポート役のMF高橋尚紀(3年)とFW室井彗佑(3年)が警戒され、彼らが良い形でボールを受け、仕掛けることができなかった。

 1点を追う後半は大津を押し込んで攻め続けたが、逆にアディショナルタイムに2点を失い、0-3で敗戦。選手たちが大目標として掲げていた夏冬連覇の夢は全国初戦で潰えた。

「上手くいかないのがサッカー」と語った山田監督は、「もう一回、やりますよ。プラスにしなければいけない」とコメント。選手権初優勝を果たした昨年度のメンバーから大きく入れ替わった今年は新人戦準優勝で、プリンスリーグ関東も連敗スタートを喫した。それでも、プリンスリーグは連敗後に4勝2分1敗で3位にまで巻き返し、Bチームで臨んだ関東大会優勝、そしてインターハイ出場権も獲得して見せた。今回の敗戦もエネルギーに進化を遂げて、冬の選手権連覇に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

TOP