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プーマスパイク開発者に直撃インタビュー!最新フューチャーとワンの知られざる特長に迫る

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左がスパイクマイスターKohei氏
右がPUMAスパイク開発者のフローラン・ネメツ氏

 グローバルスポーツブランドのプーマは7月26日に「PUMA ONE(プーマワン)1」、8月2日に「FUTURE(フューチャー)2.1」の新色をそれぞれ発売した。オレンジをメインカラーに採用した今回のニューカラーはアマチュアレベルのプレーヤーが世界の舞台にまで駆け上がるストーリーにインスパイアされている。ゲキサカでおなじみのスパイクマイスターKohei氏がプーマの最新スパイクの開発を担ったフローラン・ネメツ氏とダニエル・ダンス氏に直撃インタビューを敢行。知られざる特長を聞いた。

―マルコ・ロイスがフューチャーをレースレスで履いている理由は?

「フューチャーのコンセプトは一人ひとりの足に合うように調整できる『カスタマイズフィット』です。マルコ・ロイスの足型は足幅が広いのが特徴です。フューチャーをレースレスで履くことで、甲のエヴォニットソックの伸縮性を最大限に発揮しながらスムーズに足入れすることができます。また、幅広の足型でもジャストフィットで履くことができるため、彼はレースレスでフューチャーを履くことを好んでいます。もちろん、フューチャーはNETFIT(ネットフィット)システムによってシューレースの締め付けや通し方を自由自在にカスタマイズできるのが良さですが、あえてシューレースをなくして履くことも可能です。シューレースの有り無し、シューレースの多種多様な通し方など、既成概念にとらわれず、人それぞれの好みや足型に合った着用法ができます」


―前作のフューチャー18.1から今回のフューチャー2.1でネットフィットの形状や採用範囲が変化していますね。これはどういった狙いがありますか?

「フューチャー2.1ではネットフィットの採用範囲を両サイドの中足部にフォーカスするように改良しました。これは選手たちからのフィードバックを受けてのものです。ボールタッチに重要な前足部エリアは均一なアッパー表面加工を採用することで、より安定したボールコントロールを引き出し、足を安定させるために重要な中足部にネットフィットを重点的に配置することでホールド性やサポート性も高めています。また、ネットフィットの採用範囲を改良しただけでなく、ネットフィットの形状にも変化を加えました。フューチャー18.1では六角形状でしたが、フューチャー2.1ではしずく形状にすることで、より強くネットフィットのホールド性が作用するようになっています」


―今回のフューチャー2.1のデザイン上のポイントなどはありますか?

「フューチャーはカスタマイズフィットによって大胆なプレーを繰り出す選手に向けてデザイン性の高さにもこだわって開発しています。前作のフューチャー18.1の奇抜なデザインやカラーリングも好評でしたが、フューチャー2.1ではネットフィットがより分かりやすく目立つデザインになっています。具体的にはアウトサイドにあったフォームストライプをなくし、ヒールにキャットロゴをデザインすることでネットフィットの採用範囲が視覚的に見やすくなっています。さらにプレー中に踵がズレたり足が簡単に脱げたりしないようにヒール構造にも改良を施しています」

「プーマワン1」の開発を担ったダニエル・ダンス氏

―「プーマワン1」では新たにFUSEFIT(フューズフィット)システムが採用されましたが、ニットに直接シューホール(紐を通す輪っか)が付いていることで使用していくうちにニットが伸びたりヨレたりしないか心配です。そこの耐久性はどうお考えですか?

「フューズフィットシステムは約2年間かけて開発しました。甲部のニットに直接シューホールを設けていることでシューレースの締め付け加減をより繊細に調整することが可能になっています。耐久性については400ニュートンの力でフューズフィットのシューホールを何度も引っ張る耐久性テストを実施しており、シューホールが簡単にちぎれたりしないように設計しています」


―「プーマワン1」のカンガルーレザーの内部には3Dドットフォームが内蔵されていますね。これはどういった狙いがありますか?

「この3Dドットフォームはスポンジや低反発フォームなどではなく、シリコン素材を採用しています。シリコン材を採用することでドット一つひとつにコシが生まれ、アッパーの表面に凸凹構造が形成されます。それによって、ノンステッチレザーの弱点であるボールグリップ性の低さを補い、柔らかなフィーリングとともに的確にボールを捉えることを可能にしています」

―ロメル・ルカクがプーマワンを選んだ理由はどういった点ですか?

「プーマとルカクがサプライヤー契約を締結するにあたり、ルカクにはフューチャー2.1もプーマワン1もプレゼントして両方履いてもらいました。また、ルカクは約2年間ほど他社のいろいろなスパイクを履いていて、たくさんのスパイクを試してきましたが、その中でもプーマワン1のカンガルーレザーのフィット感や履き心地の良さを気に入っていただき、ロシアW杯で『プーマワン1』を着用することになりました」


「プーマワン1」はセルヒオ・アグエロ (マンチェスター・C)、オリビエ・ジル(チェルシー)、ロメル・ルカク (マンチェスターU)などが着用。「フューチャー2.1」はアントワーヌ・グリーズマン (アトレティコ・マドリー)、マルコ・ロイス (ドルトムント)などが着用している。ネットフィットシステム、フューズフィットシステムなど革新的なテクノロジーが搭載されたプーマの最新スパイクを是非チェックしてみてほしい。

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