[8.10 J1第21節 G大阪2-1FC東京 吹田S]

　低迷するチームを立て直すべく、新監督に就任して4試合目。宮本恒靖監督率いる新生・ガンバ大阪が初勝利をあげた。

　劇的な展開。前々節の磐田戦は先制しながらも後半アディショナルタイムの失点によって初勝利がスルリ。前節の名古屋戦では前半で2点を奪いながら、後半の3得点でひっくり返されてしまった。

　この日の試合でも1点リードの後半41分に同点弾を献上。またか…と思われた展開だったが、同アディショナルタイムにFWアデミウソンが劇的弾を蹴り込み、欲しかった勝ち点3を手繰り寄せた。

　試合を終えた宮本監督はピッチ内に入ってイレブンの健闘をたたえていた。興奮を抑えるようにして会見場に姿を現した41歳の新米監督は「同点に追いつかれても、前回の試合には見られなかったもう一度立ち向かう姿勢を見せてくれた。みんなが欲しかった勝利なので、ハードワークできた。今日はいい勝利だった」と笑顔。「1試合しか勝っていないので、しっかりとやらないといけない」と気を引き締めていたが、会見を終え、報道陣から拍手が送られると、再び端正なマスクを崩していた。

(取材・文　児玉幸洋)

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