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富山一は諦めずに攻め続けるも無得点で敗退、13年度と同じくインハイ8強から選手権Vへ

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富山一高FW小森飛絢は徹底マークを受ける中、気迫のプレー。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.11 総体準々決勝 桐光学園高 5-0 富山一高 鈴鹿]

 プレミアリーグ勢で唯一のベスト8進出を果たした富山一高だったが、初のベスト4には手が届かなかった。序盤、相手を飲み込んで先制点を奪いたかったが、逆に桐光学園高の攻勢を受けてしまうと5分に失点。「立ち上がりに獲るプランが崩れた」(大塚一朗監督)という富山一は相手の鋭いプレッシャーの前に慌ててしまい、ボールを思うように繋ぐこともできなかった。

 CB中田青主将(3年)のロングスローで陣地を挽回し、左SB橋爪晃広(3年)の左足クロスなどからゴールを目指した。今大会、得点ランキング首位の7ゴールをマークしてブレイクし、攻撃のスイッチ役でもあるFW小森飛絢(3年)が徹底マークを受ける中、1点ずつ取り返そうとした。

 前半終了間際に強さのあるFW林拓真(3年)が投入されてポイントもできはじめ、後半は気迫十分の動きでゴールへ迫った小森がシュートまで持ち込む。点差がついてもゴールを取り返すという強い姿勢が伝わるような戦いを見せたが、無得点に終わり、敗退。選手権日本一に立った13年度と同様にインターハイ準々決勝敗退から選手権日本一を目指すことになった。

 それでも、小森を負傷で欠いていた期間に構成した5バックから、今大会では「CB2人が安定している」(大塚監督)という中田とCB多賀稔人(3年)を中心とした4バック、運動量豊富な中盤の奮闘もあって初戦から3試合連続無失点。計4試合で積んだ経験を活かして冬に日本一を目指す。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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