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青少年プレーヤー必見…JFAが『栄養ガイドライン』を発表、吉田麻也も重要性を指摘

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アスリートの「基本的な食事の形」(JFAガイドラインより引用)

 日本サッカー協会(JFA)は13日、新たに策定した『JFA栄養ガイドライン』を公式サイトに公表した。体力向上のためには栄養補給が不可欠であり、そのために必要な食事の取り方を始め、補食や水分補給の方法などが記されている。

 冒頭では、日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)が栄養と食事の大切さを指摘。名古屋グランパスU-15で過ごした中学時代に管理栄養士の講座を受けたことが役立っていると述べ、「サッカーの上達には、トレーニングだけでなく食事や睡眠・休養を取ることが同じくらい重要です」と呼びかけている。

 ガイドラインではまず、サッカーにおける体力の重要度を検証し、第一歩である体調管理には「睡眠、食事、疲労回復」が重要だと指摘。「からだが成長する時期に、正しい生活習慣と十分な睡眠、そして十分なエネルギーと栄養素のとれる食習慣を身につけることが、サッカーに必要な運動能力を獲得するために必要」と強調される。

 また、そのなかでも身体作りの重要な役割を担う食事、栄養に着目。①欠食をしない、②食品摂取の偏りをなくす・好き嫌いをしない、③アスリートの「基本的な食事の形」(主食、主催、副菜、乳製品、果物)をそろえる、④トレーニングに合わせた水分・食品を摂取する――ことが良好な食習慣だと述べられている。

 さらに朝・昼・夕の3食で足りないエネルギーを『補食』で補う必要性にも言及。トレーニング開始2~3時間前、トレーニング終了後に食事時間を設定することを推奨し、それぞれバナナやおにぎりなどの高糖質食の摂取が筋肉グリコーゲン(エネルギー源)の回復に役立つことを示している。

 その他、水分補給の重要性、試合前後の食事で意識すべきことなども紹介。JFA医学委員会の前田弘氏は「昨今、インターネットの普及により、様々な情報を容易に獲得できる時代となり、その情報は⼤⼈だけではなく育成年代の選手も、スマートフォンやパソコンなどを通して簡単に調べることが出来るようになりました。情報を得ることが当たり前になった今、その情報が正確なものなのかどうかを見極めることが⾮常に重要であると考えています」と策定のきっかけを述べている。

『JFA栄養ガイドライン』の全文はこちら(http://www.jfa.jp/football_family/medical/a08.html)で読むことができる。

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