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14位柏が上位つぶし、2位FC東京は痛恨の連敗…

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苦戦が続く柏は伊東純也が決勝アシスト

[8.15 J1第22節 FC東京0-1柏 味スタ]

 J1第22節では、暫定2位FC東京が同14位柏レイソルと対戦した。試合は、後半にMF瀬川祐輔のバイシクルシュートで柏が先制。1-0で2試合ぶりの白星を飾った。

 連勝をストップさせられたG大阪戦(●1-2)から先発4選手を入れ替えたFC東京。最終ラインにはDF丹羽大輝が4試合ぶり、DF小川諒也が3試合ぶりに先発へ。ディエゴ・オリヴェイラは柏から期限付き移籍中のため契約上出場できず、2トップはFWリンスとFW永井謙佑が組んだ。

 中3日での連戦となる柏は、出場停止明けのDF鎌田次郎が先発に復帰し、DFナタン・ヒベイロとともに最終ライン中央に。前線ではクリスティアーノを14試合ぶりにベンチに置き、左アウトサイドにはFWキム・ボギョンを起用した。
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 W杯中断明け初戦での対戦以来、約1か月ぶりとなる同カード。スピードで勝る永井が最終ラインの背後を狙うFC東京は、開始1分、さらに15分とロングボールに抜け出してシュートまで持ち込む。

 柏も負けじとスピードスターがチャンスを構築。3分、FW江坂任の浮き球を胸トラップで処理したFW伊東純也がシュートまで持ち込むが、GK林彰洋がセーブする。決定機となったのは17分、DF小池龍太の縦パスに反応した伊東がDFラインの背後をとると、GK林もかわしたが、DF丹羽大輝がカバーに入って事なきを得た。

 ゴール前でのFKを得たFC東京は、MF東慶悟が直接右足で狙ったが、シュートはサイドネットを揺らす。

 33分、柏はMF手塚康平が敵陣でボールを奪って一気に攻撃に転じると、右サイドから伊東がグラウンダーのボールをゴール前へ。江坂が右足で合わせたが、GK林が好守でこれをしのぐ。その5分後には再びカウンターでチャンスを創出。MF小泉慶のスルーパスから伊東がGK林もかわす。ゴールライン際から伊東が折り返したが、瀬川のヘディングは枠をとらえることができなかった。

 FC東京の反撃は41分、前がかりになった柏の背後をついて永井が抜け出すと、2対2の状況をつくり出したが、ナタンがカバーに入ってシュートまで持ち込ませない。

 スコアレスで迎えた後半立ち上がり早々にFC東京がチャンスをつくる。左サイドでのパス交換から、永井が中央のリンスにクロスを合わせたが、DF高木利弥が先にボールにさわってCKへと逃れた。

 攻勢を強めていくFC東京は、右サイドからチャンスをつくる。17分、高萩がボールを運んで、大森、リンスとわたると、リンスが右サイドを駆け上がってきたDF室屋成へ展開。室屋はGKとDFの間に鋭いボールを入れたが、逆サイドの東に合わせることはできない。その1分後にも再び室屋がチャンスメイク。キム・ボギョンを背負いながらも浮き球を処理すると、マークを振り切ってクロスを入れる。しかし、シュートはゴールマウスに飛ばすことはできなかった。

 敵陣に押し込む展開が続くFC東京は、リンスと高萩がミドルで、丹羽がCKでゴールを狙うが枠を捉えきれない。31分には深い位置まで切れ込んだ永井がグランダーのボールを送ったが、室屋は合わせきることができず攻め込みながらもゴールが奪えない。

 反撃をうかがう柏は、32分、伊東が右サイドでドリブルを開始すると、小川を振り切ってクロス。瀬川が下がりながらも右足を高く上げてボールをとらえる。劣勢だった柏が瀬川のバイシクルシュートで、ついに均衡を破った。

 DF太田宏介、FW富樫敬真、MF平川怜と交代枠を使いきり攻めるFC東京。しかし、柏は最後まで集中をきらさない。4分のアディショナルタイムも含めて最後までゴールを許さなかった柏が、12試合ぶりの無失点で勝ち点3を獲得。首位・広島を追うFC東京にとっては痛恨の2連敗となった。
 
(取材・文 奥山典幸)

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