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チャンス築くもFC東京は連敗で3位後退…室屋「踏ん張り時」、長谷川監督「特効薬はない」

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右サイドバックでフル出場した室屋成

[8.15 J1第22節 FC東京0-1柏 味スタ]

 他会場では首位・広島が神戸と-11の引き分けに終わっていただけに、2位・FC東京としては勝ち点差をつめるチャンスだった。しかし、ここ1か月で1勝5敗と不調の14位・柏にまさかのとりこぼし。前節・G大阪戦(●1-2)に続く痛恨の連敗で、1試合少ない川崎Fに勝ち点で並ばれると、得失点差でかわされて順位は3位に転落。広島との勝ち点差は「9」に開いた。

 GK林彰洋は「前の選手が1点取れば勝てる状況をつくりたかった」と、2試合連続での先制点献上を悔やんだ。しかし、「ゴール前まで行くんですけど、最後の精度を上げていかないと」と指揮官が指摘するように、押し込みながらも決めきることができなかった印象だ。シュート数では、柏戦でもG大阪戦でも相手を上回っていた。

 柏を圧倒した後半、右サイドバックのDF室屋成は高い位置をとってチャンスをつくった。クロスで演出するだけでなく、31分にはFW永井謙佑の折返しをゴール前につめたが、合わせきることができなかった。「後半に修正できて、チャンスをつくれていた。決めないといけないシーンがたくさんあったし、そこを決めれば状況は違っていた。本当に自分たち次第なのかなというのは感じています」。室屋は決定力不足を認める。

 就任後、初の連敗を喫した長谷川健太監督は「決めきれない展開がここ2試合続いていますが、ガマンしてやり続けるしかない。特効薬はないと思います」と前を向くと、室屋も「こういう苦しい状況の中で、この時期を乗り越えるかが大事。シーズン全体を見たらいいシーズンを過ごせているし、踏ん張り時だと思うので、すぐに試合もありますしやっていくしかない」と、中3日で迎える札幌戦へ気持ちを切り替えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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