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[SBSカップ]技ありターンからのAT同点弾!静岡ユースFW松永に「イニエスタみたい」の声

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後半アディショナルタイム、静岡ユースFW松永颯太(清水桜が丘高)が右足で同点ゴール

[8.16 SBSカップ第1節 静岡ユース 1-1(PK9-8)U-18パラグアイ代表 藤枝総合]

 後半アディショナルタイムに劇的な同点ゴールを決めた静岡ユースFW松永颯太(清水桜が丘高)は「トラップして、シュート決めた時は『イニエスタみたい』だなと。ターンとしたところが完璧だなと思ったし、(イニエスタのようだと静岡ユースの)みんなも言ってくれた」と微笑んだ。

 ゴール裏のボールボーイたちからも「イニエスタみたい」という声。神戸MFアンドレス・イニエスタのJ初ゴールのような超絶ターンからのゴールが、敗戦目前だった静岡ユースを救った。

 2年生の俊足FW松永は、U-18パラグアイ代表のDFラインの背後を突く狙いで後半開始から出場した。12分には左SB菊地健太(JFAアカデミー福島U-18)の決定的な左クロスをシュートミス。その後はなかなかチャンスに絡めなかったが、昨年度の選手権予選「静岡新人王」で名門・清水桜が丘で1年生から先発を務めるストライカーはこのままでは終わらなかった。

 0-1の後半アディショナルタイム、静岡ユースは松永からの落としを受けたMF神田凜星(静岡学園高)が斜めのラストパス。これをDF2人の間でターンしながら右足でコントロールした松永が完全に抜け出す。最後はGKとの1対1を右足シュートで制した。

「(神田)凜星くんに『右足に出して』という合図を出していた。そこにドンピシャで来たので、最後はしっかりトラップして流し込むだけだった。凜星くんに感謝したい」と松永。イニエスタのゴールシーンの映像は頭の中にあったというが、そのプレーを意識したのではなく、咄嗟に身体が動いたのだという。スペインの名手がJリーグで決めたゴールの影響によって今後、国内で増えるかもしれない“イニエスタみたいな”ゴール。抜け出しの練習を重ね、それを国際試合で華麗に披露した松永は「もってますね」と喜んでいた。

「しっかりみんなを助けようと思って守備から入って、そこから点を決めることが出来て満足です」という松永に対し、渡邊勝己監督(清水東高)は「松永は(ゴールに対する)鼻の良い選手なので、必ずどこかで一つはやってくれると思っていた」。昨年のSBSカップでは清水桜が丘高で2学年上の先輩FW白井海斗(現順天堂大)がU-18日本代表から決勝ゴールを決めている。「白井くんにも『点を獲れ』と言われたので点を決めることができて良かった。日本代表でも点を決めて報告したいです」という2年生FWが、17日のU-18日本代表戦でも連発して先輩に報告する。 

(取材・文 吉田太郎)
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